職場の飲み会で割り勘…キャッシュレス派と現金派が気持ちよく支払える“先輩”の粋な計らいとは?【作者に聞いた】
本作について、作者のやぎ公さんにも話を聞いた。
――本作を描こうと思われたきっかけを教えてください。
最近は、買い物でも食事でも支払い方法が多様化してきて、特にキャッシュレス化が進んでいるので、いつか漫画のネタとして取り上げたいなぁ…と思っていました。
――やぎ公さんご自身も、割り勘の際に困られた経験はありますか?
勤めていたとき(現金払いがほとんどだった時代)、4、5人で飲みに行って、そのうちのひとりがまとめて会計を済ませたあと、割り勘して集金しようとしたら、「俺が一番飲んだので端数分払う!」だの「いやいや、皆にいつもお世話になってるから私が多めに払う!」だのレジの所で酔っ払いが大騒ぎして、店員さんに苦笑いされて困りました。まぁ、本当に困ってたのは店員さんなんですが(笑)。店の外でやればよかったのですが、冷静な人がひとりもおらず…。
――本作では、ネコ谷さんの気遣いが素敵だなと感じました。今まで、「この先輩素敵だな」と思った方はいらっしゃいますか?
一緒に飲みに行って多めに払ってくださった先輩ももちろん素敵です。なかでも印象的だったのは、結婚されていてお小遣い制だった先輩が、安い居酒屋を見つけて私と後輩たちを誘ってくれたことがあって。そのとき、お小遣い制で大変なのに少し多めに払ってくださったんです。涙ぐましさもありましたが、いつもよりさらにうれしい気持ちになったのを覚えています。
近年、キャッシュレス決済が増加している一方、「まだまだ現金!」という人も多いのでは?これからの時季、親戚など、さまざまな年代がいる集まりの場合は、ネコ谷さんの気遣いを参考にしてみては。
取材協力:やぎ公(@yagi_kou_)