発達障がいの息子の、発話の遅れに感じる不安。周囲の「大丈夫」に悩みを深めてしまう【漫画の作者に聞く】












まるさんは、焦らずリュウ君のペースでゆっくりと成長できればいい、と改めて思ったという。言葉の遅れについて、周囲の楽観的な声によって逆に孤独が深まる描写が出てくるが、まるさんにこのことについて詳しく聞いてみた。
周囲の楽観的な声に最初は期待もあったけど…
「『うちの子もそうだったよ』『男の子は言葉遅いからね』という言葉に期待半分、疑い半分でした。このころは息子が発達障がいだと認めたくなかった時でもあり、もしかしたらこの人たちの言う通りもうすぐ普通に話し出すかもしれない!との期待が強かったです。しかしその後すぐに発語が出ることもなく、期待していた分ショックでした」
さらに、「漫画の中では、だっこを強要して息子を泣かせてしまうところを描きましたが、まねが大事、まねをすれば言葉が出てくる、とよく聞くので、どうにかその一歩を踏み出してほしいと必死になっていました。ですが、息子が泣いてしまって…。ものすごい罪悪感に加えて『あぁ、まだ今やることではないんだな』と落ち込みました。その後はしつこく言わせようとしたせいで、一切まねしてくれなくなってしまいました。これは逆効果だなと気付き、その後は発語が出るまでこのようなことはしなかったです」
とはいえ、まるさんの焦る気持ちもよく分かる。みなさんはどう思われるだろうか。
