初診からたった2週間で、しつこい鼻風邪の原因は“がん”と判明。大切なのは「なるべく早く病院に行くこと」【作者に聞く】






鼻茸を取るのは当然初体験でした。先生から「ノミとトンカチを使って患部を削り取る」と言われた時点で恐怖しか感じませんでしたが、一方でどんな道具を使って取るのか、かなり興味もありました。「そもそも、ノミとトンカチが私の鼻の中に入るの?」という疑問もあったので。しかし、採取した2回とも先生に目をつぶって上を向くよう指示され、残念ながらまったく見えませんでした。ノミとトンカチで“カーン”とやられたあとは、めちゃくちゃ痛かったです。しばらく止血してから、よろよろと帰宅しました。






その人の持っている雰囲気とか印象的な仕草とか、結構”絵”で記憶していることが多いですね。病院の先生は何回も顔を合わせるため、その中で先生の人となりが伝わってくることも多く、私の気持ちの移り変わりがキャラクターにも反映されている気がします。例えば、このあとの話で登場する主治医のK先生は、初対面のときは気難しくて怖そうと思ったんですが、やがてお茶目な優しい人だということがわかって、漫画の中でもかわいらしくなってきています。
がんの当事者になった時のために読んでおきたい
がんとの闘病生活のリアルを知ることができる「鼻腔ガンになった話」。誰もが”がんサバイバー”の当事者となる可能性がある今、ぜひ読んでおきたい作品だ。
