車が鹿と激突!セイコーマート、神かよ!横浜から稚内に移住した会社員が綴る、爆笑“北海道あるある”漫画【作者に聞く】
横浜からいきなり北海道の稚内に就職した作者が、“北海道あるある”を綴る漫画「しろまる最北日記」。作品の中では、作者が白丸あすか
(@Asuka_Shiromaru)
という架空のキャラクターとなり、現地での体験を漫画にして共感や笑いを誘っている。移住のきっかけや、漫画に込める思いなどを聞いてみた。
職種ではなく場所優先で就職活動。結局稚内へ
作者の高木さんは、川崎生まれ横浜育ち。都内の大学を卒業したあと、新卒で稚内へ就職した。「大学時代の夏休みに毎年知床で住み込みのアルバイトをしていて、北海道の郊外への移住に憧れを抱いたのがきっかけ。『北海道』『札幌近郊以外』という条件で(職種ではなく)場所重視の就職活動をした結果、稚内の会社から内定をいただき移住しました」




漫画「しろまる最北日記」は2020年9月に投稿開始。きっかけは「大学でアニメの聖地巡礼に起因する観光(コンテンツツーリズム)を研究していて、サブカルチャーを活用した地域の情報発信に興味があったからです」とか。
すでに100を超える漫画を配信しているが、いずれも北海道ならではの地元感あふれるものばかり。まずは、運転中に鹿と衝突したエピソード「VS鹿 編」を挙げてみよう。
初ボーナスは、鹿との衝突事故の修理代に消えた
漫画の中では「奴」と呼ばれるエゾシカ。奈良など本州の鹿と比べ一回り以上も大きい、迫力ある野生動物として描かれる。ある日、高木さんが運転中のこと、鹿が突然道路に飛び出してきた…。




「衝突時は一瞬だったので、どうしようもありませんでした。あれは避けられません…。運が悪かったと割り切っています」。物損事故扱いで減点はないが、鹿との衝突は保険の補償内容に入っておらず、初めてのボーナスが修理代に消えた。


鹿のネタはバリエーションがあり、宗谷本線で鹿との衝突事故が相次いだときのエピソードも描いている。次々と事故が起きるたびに修理で使える車両が減り、ついには昭和末期製造という古い車両・キハ54が駆り出されるという流れをコミカルに描いた作品は、鉄道ファンなら胸が熱くなるはずだ。



なおJR北海道は、2022年度の鹿との衝突回数を過去最多の2881件と発表している。