突然の入院決定に大慌て!乳児がいる家庭は注意を。RSウイルスの怖さがわかる漫画に注目【作者に聞いた】

人は風邪を引くもの。免疫力・体力の低い乳幼児ならばなおさらで、保育園や幼稚園などの集団に属していると、子供同士で風邪を移しあってしまう…という話はよく聞く。乳幼児が病気になりやすい時期は、母親の胎内にいる際にへその緒を通じてもらった“移行抗体”が切れる生後4〜6ヶ月頃と言われている。しかし、風邪の原因となるウイルスによっては、移行抗体がある時期でも罹患するものもある。その一つがRSウイルス感染症だ。

幼稚園の年中クラスに通う長男・はる君。ある日、風邪症状が出始める。自宅には生後1ヶ月の次男・なつ君もいる中、はる君の看病が始まるのだが…。「生後1ヶ月RSウイルスとの闘い」より画像提供=harumama(@haruharu1809)

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RSウイルス感染症とは、RSウイルスに感染することによって引き起こされる呼吸器の疾患。発熱、鼻水、咳といったいわゆる風邪の症状が出るもので、2歳までにほとんどの乳幼児が感染すると言われている。それだけメジャーな病気と言えるが、注意しなければならないのは、新生児や生後6ヶ月以内の乳児が初めて感染すると、重症化しやくすなることだ。

第2子がRSウイルス感染症に罹り、付き添い入院をすることになった経験を漫画にしたharumamaさんの「生後1ヶ月RSウイルスとの闘い」がInstagramで注目を集めた。harumamaさんに漫画制作のきっかけや、当時の思いについて話を聞いた。

反省点は「早めに検査をしてもらえばよかった」

2018年生まれの長男・はる君と、2022年生まれの次男・なつ君の母であるharumamaさん。漫画を描くようになったのは、はる君出産後に見たInstagramがきっかけだという。

「育児漫画を見るようになり、自分も描いて発信してみたいと思っていました。そしたらタイミングよく夫がiPadを買ってくれたことが機になり、Instagramで育児漫画をアップするようになりました」

幼い子供がいる中での漫画執筆は時間の確保が大変そうだが、いつ描いているのだろうか?

「平日は次男がお昼寝している間や、2人を寝かしつけたあとに描いています。週末は描く時間がほとんど確保できないので、なかなか小まめに更新できません…。漫画を描くにあたっては、できていないときもありますが、文字に頼り過ぎずパッと見て状況や心情がわかりやすいイラストになるよう心がけています。あとは育児で大変だったことや子供たちがかわいかったこと、心に残ったことは全部描いていますが、ポジティブなこととネガティブなことのどちらかに偏り過ぎないように、バランスよく描くように心がけています」

今回のなつ君のRSウイルス感染症罹患の体験記は、まさに育児で大変だったことにあたる。幼稚園年中のなつ君がRSウイルス感染症とわかる前、はる君に風邪の症状が出ていたが、はる君に対してはRSウイルスの検査・診断はなかったということだろうか?

「はる君は小児科を受診していて、その際処方された薬を毎日飲ませていました。RSウイルス検査の保険適応が1歳未満らしく、はる君は検査されませんでした」

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解熱はしたものの、はる君の咳がなかなか落ち着かない中、なつ君にまで鼻水の症状が出てくるようになる。鼻水の症状から耳鼻科に行くか、新生児であることから小児科にいくか悩んだharumamaさんは、耳鼻科をまず受診する。その後、症状が重くなってきたことから、別件で予約を入れていた大学病院で風邪症状についても診てもらうことに。このとき、発熱はなく呼吸音もよく、母乳も飲めていたことから様子見と診断された。

しかし、大学病院を受診した夜、咳が目立つようになったことからharumamaさんは近くの小児科を受診する。そこでRSウイルスの検査が行われ、陽性と判定。紹介状を書いてもらい、総合病院を受診したところ呼吸状態がよくなかったことがわかり、そのまま入院となった。このときのことを振り返って、一番の反省点は「様子見をしてしまったこと」とharumamaさんは語る。

「咳が出てきた時点で、RSウイルスの検査をしてくれそうな小児科にかかるべきだったと思いました。大学病院で相談もしましたが、別件での診察だったので検査までは至らなかったのです。軽い風邪症状とはいえ、生後1ヶ月なので、万一軽症でも必ず受診、検査してもらうべきと思うのですが、このときは耳鼻科と大学病院でも診てもらったし…と油断して様子見してしまいました。はる君が度々鼻水や咳をしていたので、風邪症状がある子供を見るのに慣れてしまっていたのも様子見をしてしまった原因かと思っています」

harumamaさんは反省を口にするが、なつ君の様子をよく見ていたからこそ、耳鼻科・大学病院と受診したあとにも近くの小児科を受診する決断ができ、なつ君が入院すべきタイミングで入院できたとも考えられる。簡単なことではないが、違和感を見逃さないことが保護者には求められるのだろう。

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