全然うれしくなかった初体験。初恋の人と結ばれたはずなのに心が追い付かない…【作者に聞いた】


心のつながりが大切だと改めて知った
1年以上通話だけの関係だったケンジ君との初対面。前日はきちんと眠れたのだろうか?
「ドキドキして全然眠れませんでした!前日もケンジ君と通話をしていたので、『明日いよいよ会えるね』『本当に会うんだ!?信じられない!』とずっと話していました」
初めて会ったケンジ君の第一印象について聞いてみた。
「私はギャーギャー言っていたので、すごく落ち着いた人だな~という印象です(笑)。写真で顔は知ってはいたのですが、いつも通話している声が目の前から聞こえてくるのが不思議でした」
通話越しにケンジ君から事前に指導を受けていたというみくるべさん。当日はその成果があったのだろうか。
「特に成果はなかったと思います(笑)。以前手術をした際に婦人科で痛みを経験していたので、そこまで大変ではなかったです。ただ、その前のやり取りからモヤモヤしていたので、自分の心がついていかない不安はありました」
初めての体験はなんだかよくわからないまま嵐のように過ぎ去っていったが、今はどう感じているのだろう。
「最後まで自分事としてイメージできませんでした。怖いというより、『本当にするのかな?』という気持ちが大きかったです。今でもあまり自分事としてとらえられないですね…」
好きな人とようやく結ばれたのに、「全然うれしくなかった」正直な理由を教えてくれた。
「初めてなので痛いのは覚悟していたのですが、ケンジ君の態度や行動ですね。経験豊富と聞いていたのに、こちらの気持ちはあまりわからないのかな?と思いました。改めて体以上に心のつながりが大事なのだと知りました」
片思い中の彼と念願の初対面を果たすものの、うれしくない結果に終わったみくるべさん。この初恋の行方はいかに…?当時の思いを赤裸々に描くみくるべさんの漫画を、今後も楽しみにしてほしい。
取材・文=石川知京