全部したけど結局付き合ってない私たち…。大好きだけど違和感が止まらない!【作者に聞いた】

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第7話-7


婦人科の項目で性交渉の有無を聞かれる度に、コンプレックスがえぐられる…

ずっと好きだったケンジ君と結ばれたのに結局付き合っておらず、満たされるどころか違和感を覚えたみくるべさん。当時の思いについて振り返る。

「自分の中で『ここまでするなら付き合う対象になっている』と思っていたからかなと…。あまりにも経験がなさすぎて、恋愛に対してどこか夢見ていたのかもしれません」

以前は婦人科の項目で性交渉の有無について聞かれることが嫌だったと明かすが、これは何か気まずい思いやトラウマになる出来事があったのだろうか。

「過去に強い痛みに襲われチョコレート嚢胞が発覚したのですが、その際付き添いの母の前で何度も『本当に性交渉の経験がないの?』と聞かれたのが原因です。必要なことだというのはわかっているのですが、何度も聞き返される度にコンプレックスがえぐられる思いでした」

「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」第7話-8


婦人科で何を聞かれてもこれからは平気だと素直に思う一方で、初体験はうれしいものではなかったそう。だが実際に会ったことで、ケンジ君のことはより一層好きになったのだろうか?

「初体験以外は楽しい思い出になったので、好きな気持ちで溢れていました。ただあまりにも盲目だったので、今なら『そのモヤモヤ、スルーしちゃダメでしょ!』と当時の自分に言いたいです…(笑)」

ケンジ君の発言にモヤモヤしつつも、必死で理解しようとする姿が健気で胸が痛くなる。ここまでするのは相手に喜んでほしいだけでなく、嫌われたくないという気持ちも強かったのか聞いてみた。

「ここまできたら嫌われたくないという気持ちが大きかったですね。完全に依存していました。モヤモヤに対して意見することもありましたが、ワガママだと言われて引き下がったり。本当はブチ切れた方がいいのに、私さえ我慢すれば関係が続けられると思っていました」

付き合ってはいないものの、実際に会ったことで2人の仲は深まったそう。数カ月後、今度はみくるべさんがケンジ君の元へ行くことになったが、この旅行が新たな波乱の幕開けとなる…。当時の思いを赤裸々に描くみくるべさんの漫画を、今後も楽しみにしてほしい。

取材・文=石川知京

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