「うまれなくてもよかったのに」妹の誕生をきっかけに、中間反抗期となった5歳の長女。悩みながら向き合う日々に共感のコメント殺到【作者に聞く】
「イヤイヤ期」と思春期に訪れる「反抗期」はよく知られているが、その間の「中間反抗期」については、あまり聞いたことがない人も多いのではないだろうか。育児漫画をSNSに投稿する、とんがりめがね(
@tongari.megane_digital
)さんの長女は、次女の誕生をきっかけに中間反抗期となった。今回は、そんな長女に向き合った日々を描いた漫画「中間反抗期の5歳がいます。」の第1話と、続きを少しご紹介。とんがりめがねさんにも当時の思いなどを聞いた。

難しい中間反抗期の長女との接し方。姉妹平等のつもりが、結果的に不公平に。
とんがりめがねさんの長女が3歳のとき、次女のほーちゃんが誕生。最初は妹をかわいがっていたものの、4歳半頃から次第に嫉妬が見られるように。そして5歳になる頃には中間反抗期に突入。妹のおもちゃを奪ったり、泣いて母親に駆け寄る妹をさえぎったり。やることなすこと反抗的になっていく。そんなある日「ほーちゃん、うまれなくてもよかったのに」という長女の言葉に、とんがりめがねさんは大きなショックを受ける…。


とんがりめがねさんの長女は現在小学校1年生。6歳になる頃には落ち着いたというが、漫画の内容を書き留めていた頃は、まさに反抗期の真っ只中。悩みながら試行錯誤していた時期だったという。
「初めは誰かに伝えたいという思いからではなく、今私が何を思って子供とどう接しているのかを残しておきたいという気持ちに駆られて、泣きながら取りつかれたようにパソコンのキーボードを叩いていました」


とんがりめがねさんは長女との時間を、意識して次女より長く取り、大切にしてきた。そして、いじわるをする長女を叱りつつも、次女と同様に大切な存在であることを伝え続けてきた。しかし、その接し方には、気付かないうちに姉妹の間で差が出ていたと振り返る。
「長女が5歳のとき次女は2歳だったので、知恵も体格も差がありすぎて、けんかになるとどうしても私が次女を守る構図になってしまいます。必ず両者の言い分を聞くように心掛けてはいましたが、結果的にしっかりしている長女の方ばかり責めたてるように諭してしまっていました」

そんな中での「ほーちゃん、うまれなくてもよかったのに」という一言。この言葉から反抗期はさらに悪化していく。とんがりめがねさんは、この言葉を「言わせてしまった」と書いているが、当時はどのような思いだったのだろうか。
「長女がそんなことを心から思っているわけではないとわかっていました。5歳が知っている数少ない言葉の中から、自分の感情を表現する手段として出てきた言葉であって、その奥には、寂しさ、もどかしさ、嫉妬、さまざまな感情があったのだと思います。長女が自分にとって不都合なこととの向き合い方がわからず、それをわかってくれる人がいない状況を作り出しているのは、まぎれもなく私だと思いました」
