街中が血だらけに?エジプトの祝祭日、知られざるその実態とは【作者に聞いた】

――「犠牲祭」を実際に街中で目撃してみて、感じたことや印象的だったことを教えてください。

とにかく鉄の錆びたにおいが強烈で、最も印象的でした。外国人の中には犠牲祭の期間中は臭いがひどいのでホテルに泊まりに行くという人さえおり、私もついて行ったことがあります。

「まあ死なんやろ日記」第7話 (7/8)

「まあ死なんやろ日記」第7話 (8/8)

――イスラム教徒がメインのエジプトでもクリスマを楽しむという描写に驚きました。イスラム教徒の一般家庭でもクリスマス文化は親しまれているのでしょうか?

人によって、また家庭によって厳格さの度合いはさまざまです。あまり詳しくはありませんがクリスマスグッズやケーキを買うこと、その時期にパーティーをすることには抵抗のない人は多いようです。

――これらのイベント以外の場面で、「一生懸命かつ適当」なエジプトの国民性を感じる瞬間はありますか?

「適当」の部分の一例ですが、日本基準では私の仕事の質はとても低く適当で、何をやっても「仕事が雑すぎる」といつも怒られていました。ですがエジプトでは「度を越えて正確」と言われます。日本では超絶当たり前とされている程度の仕事をしただけでも、非常に驚かれます。「こんなに律儀な仕事は見たことがない!」「そこまでやってくれるの!?」「1頼んだら10やってくれるんだな!」などと感謝されます。普段目にしてる仕事の基準…どんなんなん?と思います。

またエジプトでは激しい喧嘩や言い合いなどをよく目にしますが、翌日には誰も覚えていません(あんなにがんばって主張してたのに…と思いますが)。

ヒートアップするのが早いですが、忘れるのも早いです。一生懸命かつ適当です。私が何かで失敗しても全力で言い訳を考えてくれたりします。そしてやはり誰も覚えていません。もはや失敗としてカウントさえされません。

結果、エジプトでは生きるのがとても楽です。

次回更新は2024年2月25日(日)20時を予定。

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