卵アレルギーの息子の食事は栄養が偏りそうで心配。そんな中かけられた忘れられない一言とは?【作者に聞く】
大家さんの一言に、胸を張っていいんだと思えた
ハムソー君が2歳の頃、大家さんの庭でお花見をすることに。お弁当を注文すると言う大家さんに、「卵アレルギーがあるのでこちらで用意します」と伝えたところ、「卵が使えないでこんな栄養たっぷりに育てたんかあ!」と一言。この言葉がうれしすぎて、夜寝るときにもずっと反芻していたそう。この時の率直な気持ちをもしゃもぅさんに聞いてみた。
「卵を使わず毎日3食作るのは、とても大変でした。そのうえ、栄養が偏りそうで心配も尽きず。そんななか、『栄養たっぷりに…』と言っていただけたのがとってもうれしかったです。『この子の人生に卵がなくても、こんなに栄養たっぷりに幸せに生きていけているのだ』と、胸を張っていいんだと思えました。その後ハムソーは卵アレルギーではなくなりましたが、今でも心に残る大好きな言葉です」








さらに大家さんはクリスマスに、ハムソー君のためにお庭を電飾でキラキラにしてくれたそう。
「これには本当に驚きました(笑)。ライトアップしたお庭を見たとき、『まさかハムソーのためだったりして…』なんて思ったりもしましたが、本当にそうだったとは…!でも息子のためにここまでしてくれるなんて、とてもうれしかったです」
ハムソー君のことが大好きな大家さんと、大家さんに心を開いたハムソー君。2人の交流にほっこりする表題のエピソードやSNSで好評だった家族の話、ほかでは読めない描き下ろしも多数収録した電子書籍
「大家さんとハムソー」
は、各電子ストアにて配信中。
取材・文=石川知京