失恋の痛みを乗り越えるには「推し活」が一番!二次元は自意識を飛ばすのにもってこい【作者に聞いた】

失恋から立ち直れていない人は、自分だけではないと知った

失恋の乗り越え方を聞くと、「時間が解決する」「新しい恋をする」などたくさんの回答が寄せられたそう。その中でみくるべさんが自分に合いそうだと感じたのは、「推し活など趣味に没頭する」というものだった。

「元々オタク気質で、漫画やK-POPなどハマったら一直線になるタイプなので、きっと私に向いてるなと。恋愛と推し活の両立はできなかったため、元の自分に戻る感覚でした」

だがフォロワーからは乗り越え方だけでなく、「いまだに立ち直れていない」とのメッセージもたくさん届いたそう。これらを読み「私だけじゃない」と思えたのは、漫画を描くきっかけにも繋がったのだろうか。

「失恋後はしばらく自分だけしか見えなくなり、常に孤独を感じていました。でもリアルタイムで同じ気持ちの方からメッセージをいただき、周りが見えなくなっていたとハッとしたんです。前を向く力になったので、SNSでの発信を通して私も同じように何か力になれないかと、考えるきっかけにもなりました」


自分だけではなく周囲も見れるようになり、「世間一般の普通にはなれないと壁を作ってたのは私の方だったのかも」と気づいたと振り返る。具体的にどのような壁をつくっていたのか聞いてみた。

「恋愛できない自分の恥ずかしさを指摘されたくなくて、『どうせリア充にバカにされてるんだ』と、勝手に悲観していました。傷つく前に壁を作り、自分を守ろうとしていたイメージです。コンプレックスゆえに攻撃的というか、恋愛をしている人たちを謎に威嚇していました」

二次元に夢中になりつつ失恋を漫画のネタにして、多くの人に見てもらおうと決意したみくるべさん。「この経験を悲しいだけで終わらせないぞ!」と前を向く彼女に偶然、とある本との出合いが訪れる。自身の体験を赤裸々に描く漫画を、今後も楽しみにしてほしい。

取材・文=石川知京

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