「でき過ぎた息子だよ…」頼りになりすぎる9歳に感動!スマホをなくして絶望した母への"神対応"が話題【作者に聞く】
その後、様子を見て再度熱を計り、無事、遠足に参加できたヨウちゃん。「本当に楽しかったようで、いつものニコニコ顔で、お弁当を食べた様子を話してくれました。こんな思い出を作ってくれた保育園の先生たちに感謝です!」


ヨウちゃんの電車でのエピソードでは、隣に乗り合わせた、泣いている女の子を笑顔にする様子が描かれている。はんままさんがこのエピソードの好きなところを熱く語ってくれた。「なんと言っても、ヨウの対応に電車内の空気が一変して、温かくて優しい雰囲気に包まれた瞬間です。大人でもなかなか勇気がいることを、サラッと自然にやってのけてしまう息子に大変感動しました」


ヨウちゃんは、普段から誰にでも話しかけるタイプだそう。「いつもニッコニコしていて、愛されキャラです。きょうだいのなかでも一番社交性が高く、誰にでも話しかけてその場を明るくしてくれます。表情が豊かなので漫画に描くのが楽しいです(笑)。知らない人にも笑顔でバイバイしたり、人だけでなく犬や猫、救急車やパトカーなども見つければ、遠くからでも何か言おうとしたり。きょうだいのなかでは珍しく、人見知りもしないまま3歳へと成長しました」
電車で初対面の女の子も、すぐに心を開いた様子。「『え…誰?』とはじめはキョトンとされましたが(笑)、同じ歳くらいの子にコチョコチョタッチされたからか、女の子も自然にタッチしてくれていました。2人のやり取りはとても微笑ましかったです」


周りの大人にも、きっとその優しさは伝わったはず。「子どもの泣き声って、車内でとても響くんですよね。泣き止んでくれないと親は周囲の目が怖くて、気が気ではなく。私も、何度もそれで途中下車したことがあります。決して怖い人ばかりではなく、今回の車中でも子どもが泣き止むまで見守ってくれる大人がたくさんいたはずだと思いますが、みんなスマホを見ているか真顔なので、それはわかりません。でも、女の子が泣き止むまでの一部始終を見ていた方は、最後に優しく微笑んでくれてとてもうれしい気持ちになりました」

優しさやおもしろいところなど、3きょうだいのほっこりするエピソードを描きとめているはんままさん。今後も、ゆかいな日々を見守りたい。
取材・文=上田芽依