2歳を過ぎても話せない息子。言語の発達で悩んでいたときに救われたのは、アドバイスや慰めではなく「気にしてない態度」【作者に聞く】
話せる・話せないは関係なく、ただかわいいと思ってくれたことが救いになった
この時期について人と会うのがつらくなるほど悩んでいたと振り返るもしゃもぅさんだが、心ない言葉をかけられることもあったのだろうか。
「ハムソーが1歳半〜2歳3カ月ごろ、言語の発達で悩んでいました。最初は『個人差あるから…』など優しい言葉をかけてくれる人が多かったのですが、2歳を過ぎたころから周りの態度が変わり、直接的に心ない声を浴びることもありましたね」
当時は話せないため、人を呼ぶときに大声を出していたハムソー君。大家さんを見かけたときにも大声を出したため、「すみません大声出して…ハムソーはまだ話せないもので…」と謝ったところ、「謝るこっちゃあないよ!」と言う大家さん。さらには「いけないことなんてあるかい。大家はハムの助の声が一等好きだ!」と言ってくれたそう。
この時の大家さんの態度について「救いになりました」と振り返るが、具体的にどんなところがうれしかったのか聞いてみた。
「『気にしてない態度でいてくれる』のが、とてもうれしかったです。酷い態度をとる人はもちろん、アドバイスをされたり慰められたりすることもストレスになっていたので…。話せる・話せないは関係なく、ただハムソーをかわいく思ってくれたことが、本当に救いになりました」








ハムソー君のことが大好きな大家さんと、大家さんに心を開いたハムソー君。2人の交流にほっこりする表題のエピソードやSNSで好評だった家族の話、ほかでは読めない描き下ろしも多数収録した電子書籍
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取材・文=石川知京