子どもの足音に騒音苦情が届いた。できる限りの防音対策を行うも苦情はエスカレートし、昼夜問わず壁ドンされる日々【作者に聞く】
音を立てないよう気にしていたら、家が休まる場所ではなくなってしまった
騒音苦情が届くようになってから、「こちらが音を立てていなくても壁ドンされたので参りました」と振り返るもしゃもぅさん。この時期、一番ストレスに感じていたことを聞いてみた。
「騒音が出ないよう、ハムソーと家にいる時間を極限まで少なくしたことが一番ストレスでした。平日は保育園から帰ったら夜ご飯の時間まで毎日ずっとお散歩、休日も朝から晩まで外にいました。結果、家が休まる場所ではなくなってしまったんです」
ハムソー君も大家さんに懐いていて、「もっと住んでいたかったなぁ…」ともしゃもぅさん。騒音の件がなければ、何年くらい住むつもりだったのだろう。
「あと3年ほど、ハムソーが卒園するくらいまではいたんじゃないかなあ?と思います」








大家さんに「ご迷惑をおかけしています」と謝罪すると、「大丈夫だろ」と言ってくれたそう。だが、ハムソー君が走るたびに叱らなくてはいけないことや長時間の散歩、それでも繰り返される壁ドンなどが重なって、もしゃもぅさんが大丈夫ではなくなってしまった。そしてついに、一軒家への引っ越しを決意する。
大家さんとの別れを描いた表題のエピソードやSNSで好評だった家族の話、ほかでは読めない描き下ろしも多数収録した電子書籍
「大家さんとハムソー」
は、各電子ストアにて配信中。
取材・文=石川知京