うつ病・統合失調症・不眠症を抱え、職歴は風俗のみ。アラサー女性が社会復帰を目指した就活の記録漫画に応援の声多数!【作者に聞く】
無事に就職先が決定!「社会に認められたようでうれしくて、とても楽しく働いています」
うつ病や統合失調症のあるあさりさんは、「就労移行支援施設」へ通うことを決める。障がいのある人たちが働くためのスキルを身に付けたり、適正にあった職場探しの支援を受けたりすることができる場所だ。あさりさんはどのようなサポートのもと、就職活動を進めていったのだろうか。利用した感想についても聞いた。
「障がい者と健常者は履歴書の書き方が違うので、まずはそこから教わりました。就労移行支援のスタッフさんは障がいに理解があるので心身のことを包み隠さず相談することができてよかったです」


あさりさんは生活費などを考慮し、頻度を減らして夜職もしながら就職活動していく選択をしている。就労移行支援施設に通う条件とは異なるが、特例で認められることができた。そして先日、障がい者雇用を利用し、無事に就職先が決まって働き始めたそう。どんな仕事を始めたのだろうか。新しいスタートを切った現在の心境も教えてくれた。
「生活困窮者に住居をサポートする不動産業で働いています。自分が社会に認められたようでうれしくて、とても楽しく働いています」


社会的にマイナスに捉えられる自身の人生を「崖っぷち日記」として明るいタッチで発信してきたあさりさん。新たな挑戦をする自身のリアルな姿を発信する漫画には、多くの応援の声に加え、「やりたいことを見つけるの難しいですよね」といった共感の声も。漫画への反響についてはどう感じているのだろうか。
「漫画を描く前の私はひとりでどうしたらいいか悩む日々でしたが、漫画を描きだしてからは皆さんのコメントにいつも励まされていました。こんな自分でも普通の仕事に就いて、普通に生きていいんだよと言われているようで、とてもうれしかったです」


新しい環境で忙しくも充実した毎日を送っているあさりさん。今後について「同じように障がいを抱えている人、性産業に関わっている人に私のこれからの人生を漫画で伝えていきたいです。ひとまずは仕事を辞めないことですね」と目標を掲げている。
あさりさんは就職後のエピソードについてもXで発信中。着実に前進しているあさりさんのこれからの日々を応援したい。
取材・文=松原明子