泣くほど痛い経験を経て、34歳で初めて恋した彼がやっと恋人に!でも今でこそ思う「なんでそんなに付き合いたかったの?」【作者に聞いた】
「ちゃんと付き合って安心させて」と伝えたところ、まさかの返答が…!
1年以上通話だけの関係で、直接顔を見て話すことがなかったので、本当に実在していたんだ!と感動しました(笑)。「どうしてこんなに気が合うのに会えないんだろう?」とずっと思っていたので、この人とずっと話していたんだなぁとじんわり幸せでした。
当初はやる気満々だったケンジ君でしたが何のリアクションもないため、思わず「スケベしなくていいの?」と聞いてみました。すると「あー…忘れてた」とまさかの答えが。本当に忘れていたのか何か別の考えがあったのか、真相はわかりません。当時は彼なりに気を遣ってくれていたのかなと思ったので、自分から伝えてみたのですが…。

しかし不安と緊張のなか行われた性交渉は、泣くほど痛かったです。正直、はじめてのときとは比べ物にならない痛さでした!カミソリで中を剃られているようなヒリヒリした痛みで、何でこんなに痛いんだ!?と混乱状態でした。
性に関しては自分の知識不足もあり、到底幸せを感じられるようなものではなかったです。世の中のカップルがなぜ性行為をするのかもはや謎であり、したいと思えるのが羨ましかったですね。
紆余曲折の末、「いろんなはじめてをくれたケンジ君に求められるのはうれしいからちゃんと付き合って安心させて」と伝えたところ、「みくるべは俺の彼女」とまさかの答えが!晴れて付き合うことになったものの、今では「モヤモヤするところがたくさんあったのに、なんでそんなに付き合いたかったの?」と思ってしまいます。
きっと当時の自分の「好き」が、今では全部「執着」だったと気付いたからではないでしょうか。根底に「今までの時間を無駄にしたくない!この人と絶対幸せになる!じゃないと許さない!」との考えがあって、もはや怨念ですね(笑)。



ようやく付き合うことになったケンジ君を、「運命の相手として信じたい」と強く思うみくるべさん。だが空港に向かう車の中で、女性もののネックレスを見つけるのだった…。2人の恋の運命やいかに!?当時の思いを赤裸々に描くみくるべさんの漫画を、今後も楽しみにしてほしい。

取材・文=石川知京