「私のこと大切にできない人なんだなって思ったらどうでもよくなった」失恋から立ち直れないときに聞いた、双子の姉の恋愛観がスゴすぎる。【作者に聞いた】
双子でも、同じ家で育っても、同じ考え方になるわけではない
実は幼いときから、姉にコンプレックスを抱いていました。昔、親戚から「姉は陽でみくるべは陰だね」と冗談で言われたことがあったんです。そこからいつのまにか、ネガティブキャラみたいになりまして。同い年なので勝手に比較しては、姉が羨ましくて仕方なかったんです。そして人よりも先に自分で比較することによって、「まぁ私は正反対だから仕方ない」と劣等感を正当化していました。
姉は昔付き合っていた彼と、傍から見ていて「結婚するのでは?」と思うほど仲睦まじかったんです。そんな彼にフラれた際、縁が切れるのは嫌じゃなかったのか聞いたところ「私のこと好きじゃないならつながってても意味なくない?」とバッサリ。達観した一言に、「同じ人間!?」とビックリでした(笑)。双子で同じ家で育ったからといって、同じ考えになるわけじゃないんだなと、長年の劣等感がキレイさっぱりなくなった瞬間です。同時に、今まで本当に自分のことしか考えてこなかったんだなと痛感したので、周りへの感謝の気持ちを見習おうと思いました。











私は以前、「いつか結婚しなきゃいけない」「周りと違う自分が恥ずかしくて仕方ない」と思い込んでいたんです。しかし姉から「失恋から立ち直る方法って恋愛だけじゃないんじゃない?」との言葉を機に、別の立ち直り方を探ってみることにしました。
今まで失恋の話を聞いてくれた方たちにとって、次の恋愛を探すのは自然なことだったんだと思います。ただ、そこまで恋愛を必要と感じていない自分にとって、無理に探す必要がなかったんですよね。失恋の悲しみを忘れたくてベストな判断ができていなかったんだと、姉の言葉で気づかされました。
今までは元カレを見返したい気持ちもあったが、これから前を向くために忘れることを決意したみくるべさん。しかし忘れようとした結果逆に忘れられず、失恋を1年半も引きずることになってしまう。自身の体験を赤裸々に描く漫画を、今後も楽しみにしてほしい。
取材・文=石川知京