【ホラー漫画】オカルト好きで“みえる”作者が霊体験を漫画化!霊障が起きたときの対処法や神社の参拝作法も学べる作品が話題【作者に聞く】
見えてしまったときは無視をして大声で歌おう!
できれば体験したくないが、もし幽霊などに遭遇してしまったときの対処方法を教えてもらった。「『あ、今いるかも』といった直感ってけっこう当たっていて、本当にいる可能性があるんですよ。そんなときは無視を決め込むことが大事です。変に同情したり気にかけたり、そういったことはやめて、見えないフリをしてください。大声で歌ったりするのもいいですよ」
また、そんな体験をしてしまったときは、「私の場合、ひたすら幽霊に関連するもの全部を避けます。幽霊だけじゃなく、呪物とかミイラとか、そういった特集をしているテレビとかもすべて。先ほども申し上げた通りオカルトが大好きなので、避けるのは非常につらいのですが(笑)」と、やえすさん流の対処法を教えてくれた。


落ち込んだり、精神的に弱っているときにこそ幽霊が見えてしまったり、憑かれてしまうことが多いという。「私が幽霊を見るきっかけになったような精神状態に近い状態は危険です。なので逆に明るくポジティブで、体調もよい状態を保つことが大事なのかもしれません。私も結婚したり幸せなことが続いているため、最近は見ることがなくなりました」
怖い体験が多いが、見えてよかったエピソードもある。「SNSで知り合った友人の背後にご先祖様が見えたことですね。あまり守護霊は見えないのですが、すごい有名な戦国武将だったらしく、神様ぐらい力が強かったので見えたんだと思います。友人が『ご先祖様に今でも見守ってもらえてるんだ』と喜んでくれたので、悪いことばかりではないんだと思えました」





悩みに共感してほしくて漫画を描き始めた
霊体験を漫画で発表したきっかけをあらためて聞いてみた。「自分の周りに見えるっていう人がいないので、誰かに共感してほしかったんです。小学生のころから見えるようになって、本当に憑かれやすいので、尼寺や恐山に行こうかと思うほどめちゃめちゃ悩んでたんです。誰か同じ目に遭った人がいて、それで解決策があるんだったら」と、助けを求めて描き始めた部分もあると言う。
たくさんコメントをもらい、心霊体験をしている人が多いことに気づいたやえすさん。「本物の心霊映像を見たり、本物のオカルト話を読んだりするだけでも、そこから幽霊が被弾する体質なんです。そのコメントを読んだときにそうなったので、本物の体験なんだと思います。でもそれで気が楽になりました。私だけじゃないんだって」
幽霊が見えない、感じない人からも反響があったという。「神社でお参りする際は、お願いはしないことというエピソードがためになったとコメントをいただきました。神様って願いを叶える存在ではないみたいなので、神頼みをしすぎるのはあまりよくないんです。見守っていてもらえたら、くらいに留めておくのがおすすめです」



最後に、続編の構想はあるのかを問うと、「ありがたいことに最近は見えなくなったので、もしかするとオカルトに関する作品はもう描けないかもしれません。もし続編を描き始めたら、『やえす、また見え始めたんだな』と思ってもらえれば(笑)」
オカルト好きをゾッとさせる話はもちろん、神社のエピソードのように実用的な情報が盛りだくさんの「オカルトオタクなのに憑かれやすい」。やえすさんはオカルト以外にも、ジャンルを問わず漫画やイラスト、小説などアップしているので、ぜひチェックしてみよう。
取材・文=日高ケータ