「全部あたしのだ」キツネ耳美青年の“狂愛”にゾクリ!人外ヤンデレ×ホラー作品「狐ヤンデレと霊感ちゃん」が話題【作者に聞く】

AIから和服美人まで…多彩なヤンデレ

「AIヤンデレと最後の人類ちゃん」は、コールドスリープから目覚めた地球最後の人類である主人公と、その世話をするAIのエピソード。「SF作品によくある『暴走したAI』ってヤンデレだよな…と思って描きました。たおやかムキムキ美人(男)と犬のような男が好きなので、キャラデザと性格については一番好きです。SFも好きなので、この世界観でIFゲームを制作中です」

AIヤンデレと最後の人類ちゃん4

AIヤンデレと最後の人類ちゃん37


「ヤンデレ御曹司と■■お姉さん」は、子どものころ結婚の約束をしたお姉さんを、成長して迎えに来るお金持ちの男の子が描かれている。最後の展開には、「あ、そっち!?」と思ってしまうはず。「小生意気な子どもを描きたくて制作しました。Xでは、この作品から反応が増えた気がします。ストーリー展開についてお褒めの言葉をいただくことが多いです。ホラーが好きなので、この展開は描いていて楽しかったです」

ヤンデレ御曹司と■■お姉さん12

ヤンデレ御曹司と■■お姉さん14


「和服美人ヤンデレと異類婚姻譚(強制)」は、和風ホラーを感じさせる。「よもつへぐいと繰り返しが好きなので描きました。pixiv内では9000ブックマークと、現状トップの人気作です。『こかげさま』自体を好きと言ってくれる方が多くうれしいです」

和服美人ヤンデレと異類婚姻譚(強制)1

和服美人ヤンデレと異類婚姻譚(強制)19


「ヤンデレ騎士(?)に国を滅ぼされる姫の話」は、最後まで読むと、タイトルの「(?)」の意味がわかる構成になっている。「カップ産ヤンデレシリーズ1回目の話ですね。どんでん返しが好きなので、『清廉潔白な騎士が恋心に狂い凶行を…と思いきや』みたいなヤンデレ作品があったらいいなぁと思って描きました」

ヤンデレ騎士(?)に国を滅ぼされる姫の話1


だやんカップさんが描く作品には、ほかにも多彩なヤンデレが登場する。「2020年ごろに『ヤンキーくんとオタクちゃん』という連作を描き始めたのが最初ですね。とあるヤンデレフリーゲームにドハマリして、『自分もこんな素晴らしい作品を作りたい!』と筆を取ったのがきっかけです。このゲームがなければ、そもそも創作すらしていないのでは…?と思います」

コマ割りがある漫画とは異なり、一人称視点の1枚イラストが連なるような形式も特徴的だ。「私がよく見ていた、いわゆる夢作品(オリジナルキャラクターが版権キャラクターや版権作品世界と関わる様が描かれる二次創作)では画面の前の『私』に向かって愛を囁く…というような一人称視点が多かったんです。それから、Xでは一人称視点で女の子が何かしてデレる…といった男性向け一次創作も多く拝見したので、もともとなじみがありました。そして、初作の『ヤンキーくんとオタクちゃん』では登場人物はヤンキーくん(八木君)しか考えていなかったので、なんとなく明確なお相手がいない場合はこんな感じで描くのかな~と、画面の前の『あなた』=オタクちゃんという夢作品の体で描いていました。そこから、ほかの作品も『ヤンキーくんとオタクちゃん』に習い、同じ形態になりました」

狐ヤンデレと霊感ちゃん38

AIヤンデレと最後の人類ちゃん1


さらに、ゲーム制作も行っているだやんカップさん。「ノベルゲームを2作品、探索ゲームを1作品制作しました。『八木君は後輩くん』は、過去の作品『ヤンキーくんとオタクちゃん』をたたき台にイラストをすべて描き直し、追加シナリオを入れたヤンデレノベルゲームとなっています。TGF2022(サイト内のイベント)にて佳作に選出されました。『つよつよ魔女だから汚部屋でも魔法薬を作れちゃうんだからねっ!』は、主人公の魔女・ベゴニアがなくした鍵を一緒に探してあげる、簡単でコメディ調な脱出ゲームです。『吊り餌』というゲームは、とある家で起こる、青年たちと親子の顛末を描いたホラーノベルです。TGF2023にてスポンサー賞に選出されました。ノベルゲームコレクションにて、すべてプレイできます。すべてのゲームはスマホプレイに対応しているので、ぜひプレイしてみてください」

読者からのコメントや反応は創作活動の励みになっているそう。「すべてありがたく受け取っています。全キャラ病み散らかしているのに、それでも『好き』と言ってくださる皆様には感謝しかございません。『こかげさま』というキャラに対しては、結構『女の子じゃなかった…』と悲しみのコメントが届きます(笑)。需要があるのなら、女体化や女の子のヤンデレも描いてもいいなと思いました」

和服美人ヤンデレと異類婚姻譚(強制)20


今後については、「コマ割り形式の漫画にまた挑戦してみたいな~という思いがあります。とりあえず何か1作品出したいです。あとは商業展開とか…(笑)、趣味を仕事にできたら楽しそうですね」と話してくれた。

「カップ産ヤンデレ」は「狐ヤンデレと霊感ちゃん」のような長編からサクッと見られる作品までそろうので、好みのヤンデレが見付かるはず。彼らの重い愛を一人称視点で体感してみては。

取材・文=上田芽依

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