風呂場でまさかの失神寸前、死の恐怖!パニック障害のせいで、真夏でも風呂に入れない…【漫画の作者に聞く】
あえて眠りをあきらめることで不眠症を何とか克服したものの、実はもっと困る体験に遭遇する。それはある夏の日のこと…。








閉所でブラックアウトする恐怖におびえ、風呂に入れなくなってしまったのだ。夏場でも3~4日は入れないことも珍しくなかった。






何をしていても発作が出たころの出来事
不眠の症状は、初めて発作が出て、少し経ったころからだという。「元々少し不眠症気味だったのが…朝まで眠れないどころか、丸一日眠れないことも。こんなに眠れないのは初めてで、『自律神経が壊れた』と思い、漢方を飲んでみたりもしましたが、イマイチ効果はなく…。発作の頻度が少なくなっても、変わらず眠れないことが多かったです。『寝なきゃ…!』と焦り、逆に交感神経が過敏になってしまっていたのかなと思います」
そして、風呂場で急に発作が起きるトラブルも描かれている。「(最初の発作から)2年目の、一番発作の頻度がキツイときです。もう、何をしていても発作が出る、呪われた期間でした。その半年後くらいに、もう一度お風呂で発作が出かかったことがあったのですが…。そのときはもう慣れてきていたので、発作が出る寸前にお風呂から離脱して事なきを得ました」
密室とパニック障害は関係があったのだろうか?「私の場合は、密室での発作はお風呂以外にはありませんでした。逆に、情報量の多い所(スーパーや飲食店)の方が圧倒的にしんどかったです」
取材・文=折笠隆