父が倒れたことで自分を責める作者。疲弊した体で父の入院準備を進めるも想定外の出来事が…?/父が全裸で倒れてた。#6【作者に聞く】

入院準備を万全にして訪れるも、ICUに入っている父の現実は…

父が倒れて緊急搬送という怒濤の一夜を過ごし、寝不足のまま朝を迎えたキクチさん。いつもと変わらない夫を前に張りつめていた糸がゆるみ、本音がこぼれる一幕も。

「夫は実家の掃除までしてくれて、翌日も朝から仕事で、私と同じくらい寝不足なのにずっと私を励ましてくれました。一人でいるとどこまでも自分を責めてしまえたので、ありがたかったです。夫の励ましを受けて、家を出たときの真冬の早朝の空気はシャキっと冷たくて『よし、がんばろう』と思わせてくれました」

第6話4-1 作=キクチ

第6話4-2 作=キクチ

第6話5-1 作=キクチ

第6話5-2 作=キクチ

第6話6-1 作=キクチ

第6話6-2 作=キクチ


「前開きの服がいい」など、入院中に必要なものに関して手際よく準備を進めていく。こういった場面では、やはり母を看取った経験と知識が助けになっているようだ。

「入院のための準備をテキパキこなす自分に対して『なんて素晴らしい娘』と自画自賛していました(笑)。地味に見落としがちな「少量の現金」や「かかとのある靴」を用意するあたりがナイスだと思います。なのにまさか無駄骨になるとは思いもしませんでした!」

入室は厳しく管理され、面会するには防護服と手袋をつけなければならないICU。作中でも「ICUでの入院生活を全く理解していなかった」というキクチさんの言葉があるが、実際には想像とどれほどの違いがあったのだろうか?

「入院生活が長くなっても良いようにと色々と持ってきたのですが、ICUは名前の通り『集中治療』する場所なので、生活のためのものはほぼ意味なしという感じでした。逆に看護師さんから次回から持ってきてと言われて驚いたのは『電動の髭剃り』です。髭が治療の妨げになるからなのか、それともケアの一環としてなのかはわからないのですが、少し意外でした」

医師には厳しい状況だと伝えられていた父と、いよいよ面会というところまで描かれた「父が全裸で倒れてた」。つらい状況も淡々と、時にクスリと笑える場面を挟みながら描くキクチさんの漫画を、今後も楽しみにしてほしい。

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