いつもひとりぼっちの女子高生。彼女の陰口を言う同級生が着ぐるみを通して知った素顔とは?温かいストーリーに「友好関係のレールが変わった」の声【作者に聞く】
作品誕生のきっかけは、ハマっていた球団マスコット!?
「不死身な女の子がいじめに苦しむ話。」や「学年一の問題児といじめられっ子が入れ替わっちゃう話。」など、学校生活やいじめというテーマに意外な要素を組み合わせ、結末が予想できないストーリーを生み出す多田さん。今回の作品が誕生したきっかけは何だったのだろうか。
「元々いじめを題材にした漫画をよく描いていたのと、自分が野球の球団マスコットにハマっていたので2つを合体させて作品が完成しました」


学校での立場が全く違う2人の距離はどのように近づいていくのか、読み進めるうちに心が温かくなる本作。ちなみに多田さん自身は学生時代、人に合わせて行動するのは好きではなかったと振り返るが、漫画を描いている今、1つ後悔していることがあるそうだ。
「部活にも入らず自由に生きてきたので、部活動の描写を描こうとすると内容が薄くなってしまい、ちゃんと部活には入っていた方がよかったなと後悔しています…」

作品には「友好関係のレールが変わったな」や、「この世界観…好き…続け…」といったコメントが寄せられているが、気になる続編についてはどのように考えているのか聞いてみた。
「自分も続編が見たいと思っています。気が向いたら取りかかりたいですね」


黒木と西山の関係はどのように変わっていくのだろうか。続編も楽しみにしながら、今後の多田さんの活動に期待したい。
取材・文=松原明子