不倫の体験談を漫画にするうえで大切にしているのは「リアル感」。だけど衝撃的過ぎて描けない内容の方が多い…!【作者に聞く】
読者が何かを感じ取れる作品を描きたい







不倫をシタ側からの体験談を元に描かれた本作。不倫に至るまでの経緯や生々しい感情が描かれているが、執筆するうえでリアル感は大切にしているのだろうか。
「リアル感はすごく大切にしています!物語への没入感が増して、より強く心に残るのではと思っています。でも…事実は小説より奇なりで、タレコミの方がぶっ飛びすぎていることも多いです(笑)。『こんなこと本当にあるんだ!』と思わず言ってしまう内容もあり、衝撃的すぎて描けないタレコミも多々あります」
不倫というセンシティブな題材を漫画にするうえで、ぽん子さんが決めているルールについて教えてくれた。
「『必ず読者が作品を通して何かを感じ取れるようにする』ということです。それは家族愛であったり、作品によっては人の弱さや残酷さでもあったり…。たとえ小さくても心に何かが残るような作品を届けたいという気持ちを、忘れずに描いています」
カラオケからの帰り、車で送ろうとすると、「もう少し一緒にいたいです」と言われて戸惑う夫。果たして誘惑に打ち勝つことはできるのか…。シタ側からの体験談を赤裸々に描く漫画を、今後も楽しみにしてほしい。
取材・文=石川知京