【漫画】絶対に嫌!お互い結婚願望ナシで付き合った彼氏が、プロポーズ準備してるかも…『ワケあって結婚したくありません』【著者に聞く】





――主人公のゆりですが、冒頭を読むと働きながら生活し、恋人はいるがある程度の距離感を保っていて、とても自立した人のように見えます。彼女はどんな人なのでしょうか。
なかきはらさん:ゆりはすごく自立してて真面目な女性なんですよね。自分のことは自分で守ろうとしてる感じ。仕事もきちんとこなして上司からの評価も高いんですが、人との間に見えない壁を作ってる感じがあるんです。だからこそ、恋人のはる君みたいなピュアで害のなさそうな男性は、彼女の懐にスッと入れたんだと思います。
――「結婚を前提にしていないお付き合い」をしていたつもりのゆりですが、彼氏のはるくんの荷物から、先輩に結婚の相談をしていたようなことが書かれたカードを見つけて動揺します。ほんとうに、まったく予期していなかったことだったのでしょうか。
なかきはらさん:ゆりは最初から「結婚しない前提」でお付き合いを始めてるんです。でもどこかで「いつかはこの話題が出てくるかも…」って思ってたんじゃないかなと思います。
だって3年もお付き合いしてるし、この先に出てきますが両親も「早く結婚しなさい」という圧力を醸し出しているし、周りからも「そろそろ次のステップでしょ」という目で見られる年齢ですし。完全に予想外!ってわけじゃなかったと思います。
――働くゆりは、今の自分の年齢のせいなのか、環境のせいなのか、窮屈さを感じているように見えます。自分から周りに訴えることはしない、でもなんとはなしの居心地の悪さは、彼女にとってどういうものだったのでしょうか。
なかきはらさん:独身だったり恋愛してなさそうな人を陰で「あの人まだ独身なんだって~」みたいに言う人って、どこの会社にもいますよね。ゆりはそういう空気を感じ取っちゃうタイプで、居心地が悪かったと思います。
でも、「わざわざ文句を言うほどでもないか」と思っているのは、自分が騒いで問題が大きくなっちゃうと、今度は自分が「かわいそうな人」として見られちゃうからなのかもしれない。それはそれで嫌ですよね。
どこかでふんわり考えていたものの、いきなり直面すると思っていなかった、パートナーとの「結婚」問題。ゆりは望んでいなかったし、相手も同じくらいのテンションかと思っていたのに、もしかしたら違っていて、居心地のいい今の関係が崩れてしまうかもしれないという一抹の不安を抱えることになった。彼女が結婚したくない、その理由とは。今後の展開からも目が離せない。
取材協力:なかきはらあきこ(@nakakihara_hibi)
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