【スト6】リュウはもう弱くない?15歳・Blazが“準優勝”で示した「3つの強み」をYASが徹底分析

■世界大会でのリュウ使いの台頭で感じる変化と「リュウ使いYAS」のこれから


――4月に開催されたパリでの「Red Bull Kumite 2025」でもリュウ使い(EndingWalker)が準優勝しましたし、最近のリュウは話題に事欠きません。今後、リュウの調整に影響が出るかもしれませんね。

【YAS】正直、Blaz選手が「カプコンカップ 11」で準優勝したときは、リュウというよりはBlaz選手自身の強さが目立った感じなので「言うても強化入るだろう」と思ってたんです。ただ、大きな大会でリュウが続けて準優勝したとなると、ちょっと安心してられないですね(笑)。もちろん、(Red Bull Kumite 2025準優勝の)EndingWalker選手の強さもあったんですけど、「リュウが2位」って結果が続けて出ちゃっているんで。

――日本の競技シーンでは、“リュウはあと一歩足りない”という評価です。

【YAS】そう考えると、やっぱり日本国内では世界と比べてリュウの評価が低いのかもしれないですね。確か、Mena(RD)選手が「スト6の5強を挙げてくれ」と言われた際、5強の中にリュウを入れていたので、海外勢の間では「リュウの評価は高い」のかなって感じはします。

――リュウも強いけど、豪鬼やJP、ベガ、ケンといったその上を行くキャラがいるから日本ではみんな他のキャラを使っているだけで。

【YAS】自分もそう思ってはいたんですけど、なんならケンや豪鬼よりも強いって思っている人、海外勢では結構いるんじゃないかなって気もします。実際、今回はケン・豪鬼より活躍していますし。

――そう考えると、「スト6」は飛び抜けたキャラがいない、バランスのいいゲームですね。

【YAS】めちゃくちゃバランスいいです。この前なんて、SFLの世界戦でキンバリー3枚(※SFLワールドチャンピオンシップ2024決勝で、FlyQuest(北米代表)が3選手揃ってキンバリーを使用)もありましたよね。見ていて楽しいです。むしろ次の調整でバランスをよくしようとした結果、むしろその差が開いちゃうかもしれないですもん。調整は本当に難しい作業だと思います。

――「カプコンカップ 11」では翔選手の活躍でJPも再評価されています。大会の影響を受けて、ランクマッチでの使用キャラの変化を感じますか?

【YAS】レジェンド帯だとあんまり変わらないですけど、ダイヤ帯辺りだとリュウが増えた、JPが増えたって話はやっぱり聞きますね。あのラーメンコスチューム(※Outfit3コスチューム。ファンの間で「ラーメン屋の店主のよう」と話題になり、「カプコンカップ 11」ではBlazが同コスチュームを使用)が増えたとも(笑)。

――リュウ使いとしての影響は?

【YAS】もう言い訳ができないですよね、困りもんっすよ(笑)。でもたとえば、今までだとスパーでも「リュウはしなくてもいいだろう」ぐらいの扱いだったと思うんですけど、「カプコンカップ 11」を経て、リュウ対策のスパーに呼んでもらえることが増えました。

――日本のプロ勢にとって、今後もリュウ対策は必須になりそうですね。

【YAS】Red Bull Kumite 2025参加したボン(ちゃん)さんからも「(大会にリュウ使いの)EndingWalkerとKusanagiがいるので対策させてください」と言っていただき対戦させてもらいました。でも、結果的にボンさんはEndingWalker選手と対戦して敗れてしまったので……。自分の不甲斐なさを痛感しています。

ほかにも、ときどさんにもスパーに呼んでもらったり、リジェクト部屋(※プロチーム・REJECTの拠点「REJECT HUB」のこと)にも最近お邪魔させていただいて。ああいうところに行くと、やっぱりめちゃくちゃ強くなる実感はあって、「カプコンカップ 11」のおかげで世間のリュウの評価が上がり、自分にもいい意味で影響が出ているのを感じています。

――ではYASさんも、まだまだリュウを突き詰めていくと。

【YAS】いきます。“偉大なリュウ使い”たちが証明してくれたんで。

真顔とのギャップに要注意。YASさん、アゴで語る…!


取材協力:.YAS.(@YAS_jittyoku)

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