母がハマっている新興宗教に、勝手に信者登録されていた。親の優しさと言われるが、ただの押し付けでは!?【作者に聞く】
子どもにとって親は、絶対的な存在
娘が自分の信じている宗教を避けているとわかりながらも、心配な気持ちから勝手に信者の登録をしたというお母さん。脱会の電話をするが「これはお母さまの優しさだから辞めないほうがいい」と言われ、何も言い返せなかった忍者ママさん。この時、どんな気持ちだったのだろう。
「これは母の優しさではなく、押し付けだと言ってやりたかった。でも、ここの人たちに何を言っても無駄だという、むなしい気持ちでした」




「子どもが親を否定するのは難しいからこそ、親の思想を強制することはあってはならない」と漫画は締めくくられるが、「子どもが親を否定するのは難しい」の一文に込めた思いを教えてくれた。
「子どもの世界は狭くて、親は絶対的な存在です。子どもは本能で、親のことが大好きになるようにインプットされていると思うんです。『どうして自分の親はこんなに変わっているのだろう?』と苦しんでも、心の奥底に親を好きな気持ちがあるから、親を否定することは自分を否定することになるし、罪悪感も出てきます。でも自分が親になって知ったのは、自分と子どもは別の人間だということ。だから、否定も肯定も自由です。この年齢なりようやく少しだけ、いい意味で母を否定するのもアリなのかもと考え中です」
いい母親ではないと感じつつも、嫌いにはなれない。お母さんとの関係を赤裸々に描く忍者ママさんの漫画を、今後も楽しみにしてほしい。
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