【Nintendo Switch 2】購入から1週間、実際に遊んでみてわかった「本当の魅力」と「転売屋から慌てて買う必要がない理由」
Proコン2の必要性は?現状は「慌てて購入しなくて大丈夫」

Switch 2本体の発売に伴い同じく注目されていた専用周辺機器。なかでも特に注目されていたのは「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」(以下、Proコン2)だ。これ自体なくても付属のJoy-Con 2でゲーム操作はできるが、据え置きモードやテーブルモードでは必須アイテムと言っても過言ではない。ただし、旧モデルのSwitch用ProコンもそのままSwitch 2で使うことができるので、実際なにが違うのかという点に注目してみた。
旧Proコンから大きく変化した3つのポイント


旧Proコンと比較して大きく変わったのは、背面ボタン、イヤホンジャック、チャットボタンが追加されたこと。背面ボタンは自分の好きな配置を設定できるため、よく使うアビリティやアクションボタンなどを設定しておくとスムーズに操作ができるようになる。イヤホンジャックはPS4やPS5のコントローラーですでに搭載されていたものと同じで、3.5ミリジャックのイヤホンやヘッドセットを装着することができる。チャット機能にも連動しているので、マイク付きであればボイス機能も使うことができる。チャットボタンは先述の新機能「ゲームチャット」を起動するショートカットボタンだ。チャットボタン以外はいずれも標準搭載を希望する声が多かったため、かなり評価ポイントが高いアップデートだと言える。また、ホームボタンを押すとSwitch 2の起動ができるようになった点も地味にいい変更点だ。
見た目以外の面では、スティックのポーリングレートが有線・無線共通で1000ヘルツに固定されたことが非常に大きい。旧Proコンの低遅延に悩まされていたFPSユーザーなど、オンラインゲームをたしなむ人にとってはかなり大きな進化と言える。また、若干ではあるが、スティックのバネの硬さもやわらいだような気がするほど、質感が大幅によくなった。
質感や操作性は大きく向上したが…?
Switch用のProコンを持ってない人はぜひ「買ってほしい」周辺機器のひとつ。一方で、質感や操作性がかなり向上したとはいえ、1万円近くする機器であることは間違いなく、旧Proコンからの買い替えを慌ててする必要があるかと言えばそうでもない。
あくまで今回のアップデートは「旧Proコンよりも便利になった」状態。便利になったとはいえ、現時点ではSwitch 2で遊ぶのにProコン2でなければいけない理由はまだない。現時点のソフトラインナップだと、1万円払って買い替えてまで費用対効果を得られるのかと言われると微妙だ。
ただ、今後必要に迫られたときに小売店などですぐに購入できないことも考えられるので、先を見据えて一緒に購入しておくのも悪い選択とは言えず、財布の中の事情で判断しても問題なさそうだ。
結論:転売品には手を出さなくて大丈夫!
Switch 2はやっぱりすばらしいゲーム機だし、任天堂らしい優しくて扱いやすいUIや美しいグラフィック、爆速のローディング性能はSwitchユーザーのゲーム体験を根本からひっくり返すほどのポテンシャルを秘めていることは間違いない。ただ、現時点ではその機能を活かせるコンテンツが圧倒的に不足している、という声もある。
これは、昨今のSwitch人気を鑑みたとき、ハードが行きわたらない段階で「マリオ」や「ゼルダ」、「スマブラ」のようなキラーコンテンツの新作を出せば、手にいれられなかったユーザーのストレス上昇と転売価格の高騰は避けられず、大きな社会問題になっていたはずだ。この初期のラインナップは、徐々にハードを行きわたらせながら、「好きなソフトが出るタイミングで買ってね」という任天堂のメッセージだと思いたい。いや、思うことにする。
もちろん、抽選に当たれば買っておくに越したことはないかもしれない。ただ、なかなか買えないことに苛立ちを覚えてフリマサイトなどで安易に購入を検討している人は思いとどまるべきだ。いま慌てて転売屋から買っても「Switch 2でしかできないこと」はまだ少ない。ゆっくりあせらず、お気に入りのソフトが出るのを待つのが正解だ。
任天堂は6月11日、Switch 2の世界累計販売台数が350万台を突破、歴代で最速ペースだと発表した。ゲーム情報誌「ファミ通」によると、発売から4日間の国内推定販売台数が94万台だったそうなので、世界に出回っている本体の約4分の1のが日本の市場に出回ったことになる。最近は、家電量販店で普通に買えた、という声も広がっており、より多くの人にSwitch 2を手にすることになるだろう。
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