【漫画】「もうこれ以上惨めになりたくない」妻は夫を信じたいのに目の前には2度目の不倫の証拠が【著者に聞く】


――「賢二、私のこと好き?」不倫をやめていないとわかっていながらも自分への気持ちを確認してしまうあおい。このセリフ(言動)は切ないです。ますまゆさんがこのシーンにこめたものをお聞かせください。

ますまゆさん:本当は、夫は自分を好きでもなんでもないということはもうわかってしまっていて、それでもこの人はなんて答えるのかな?という絶望の淵からの問いになります。また、嘘でもいいから好きと言って安心させてほしいという、サレタ側の深い哀しみのシーンとして描きました。

――「これ以上惨めになりたくない」「最後にもう一度信じていい?」というセリフはやはり、あおいは最後の最後で、もう一度賢二を信じようとしているのでしょうか。

ますまゆさん:本当に信じようとはもうしていません。でも、もう一度望みをかけた形でないと怖くてスマホが見られない心境なのだと思います。

――自分を奮い立たせるための、一縷の希望なのですね。しかし、このあとあおいは、賢二とわかなへの復讐を誓うことになります。そして行動を起こしていくのですが、ますまゆさんが全編を通して伝えたいことがありましたら、お聞かせください。

ますまゆさん:不倫をギャフンとやり返す物語、という基盤はありつつ、「仕返ししたら全部スッキリしてお終い」とはいかないのが現実かなという思いもあり。モラハラ・不倫・SNSや掲示板での悪評という三重苦で自分の存在価値を見失ってしまった女性が、復讐を達成してもなお虚無を感じつつ、それでも自分の誇りを取り戻しまた這い上がっていくという建て付けを目指して描きました。自分の価値を見失いがちな方へエールを送れたら幸いです。

「最後にもう一度だけ信じたい」。そんな気持ちで己を奮い立たせて、真偽のほどを確かめようとするあおい。「頭ではもう夫の不貞をわかっていても、心で整理しきれない」「勇気が欲しい」という気持ちは共感できる人もいるのではないだろうか。この先、あおいが歩むのは厳しい道のりになっていく。今後の展開からも目が離せない。


取材協力:ますまゆ(@masumayu_)

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