娘のため、夜の山で笹を探す母。ただの毒親とは言い切れない母を、嫌いになれない【作者に聞く】
ぶっ飛んだ母だけど、孫からすれば「とてもいいおばあちゃん」
母を頼れなかった理由として「心配をかけたくなかった」そうだが、子供ながらにどこか遠慮していたのだろうか?
「遠慮というよりも、シングルマザーで常に忙しく働いている母に負担をかけたくないという気持ちの方が大きかったと思います」



忍者ママさんをはじめ3人の娘は、お母さんに対して「好きではないが嫌いにもなれない」と複雑な感情を抱いているが、孫のそうちさんにとってはどんなおばあちゃんなのだろう。
「原作を担当している長男そうちが答えます。孫から見るとおばあちゃんは、『とてもいいおばあちゃん』って感じです。お小遣いもくれるし、ご飯も食べさせてくれます(笑)。おばあちゃんからは家族に対する憧れを強く感じるので、母と子の距離感よりも、祖母と孫くらいの距離感の方がうまく行くのかもしれません」
結局ちゃおさんは自力で笹を用意することができず、渋々お母さんに相談。時刻は22時を回っていたが、お母さんは「今から探しに行ってくるけん。帰り遅くなると思うから寝ときなさい」と言い残し、山へと向かう。そして翌朝起床すると、居間にはボロボロの笹と熟睡する母の姿が。この話を聞いた時、どのように感じたのか聞いてみた。
「これも原作担当の長男そうちが答えます。すごく、おばあちゃんらしいエピソードだなと思いました。ダメな人というより、いろいろ不器用なんだと思います」






いい母親ではないと感じつつも、嫌いにはなれない。お母さんとの関係を赤裸々に描く忍者ママさんの漫画を、今後も楽しみにしてほしい。
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