父親がやっとリンパ腫の本格的治療を始められることに!その時ちょうど父親からの映像通話が…【作者に聞く】

入院中の父からビデオ通話が!?父自身、自分がせん妄だった時を振り返る

父親がコロナに罹患してから少し経って、担当医師に呼び出された作者。コロナで抗がん剤をストップしていたせいで腫瘍が大きくなっているという心穏やかではない報告だったが、コロナからは回復しつつあるので、ここから本格的に治療が始められるとのこと。父が倒れてから約2ヵ月弱、さまざまな困難を乗り越えてきた中で喜ばしい一歩とも言える。

「腫瘍が大きくなっていると聞いた時は、やはり不安になりました。それでも幸いなことに、やっと本格的な治療ができると聞いて安堵しました。これまでは身体がズタボロだったので、標準的な抗がん剤に耐えられる体力がないということから、様子を見ながら少量で投与するなどしていたのです。つまり本格的な治療ができるということは、父の体力も随分復活してきたということです。ここからがスタートラインだと感じました」

第23話4-1 作=キクチ

第23話4-2 作=キクチ

第23話5-1 作=キクチ

第23話5-2 作=キクチ

第23話6-1 作=キクチ

第23話6-2 作=キクチ


スマホで文字を打てるまで容態が安定した父親から、今度はなんとビデオ通話が!担当医師から「リンパ腫が悪くなっているかも」と聞いた直後だったが、“顔つぶれすぎ”な1コマやあっけらかんとした話し方からは、前著「20代、親を看取る。」でも描かれていた元気だった頃の父親に近い様子も見て取れるが、実際はどうだったのだろうか?

「ビデオ通話を受けて映った画面が“コレ”だったので、本当に笑いました。いつもよりむくんだ顔が、余計につぶれた表情を誇張していましたし…。コロナに罹ってたとは言え、医師が言っていたようにほとんど症状がない状態で、かつ体力も復活してきたことから、元気だった頃の父が戻ってきた印象でした」

父親は、自分がせん妄だった時のことを断片的に覚えていると話す。「苦労かけてしまっただろうから申し訳ない」という謝罪もあり、せん妄の症状が出ていた父親と対峙していた瞬間は大変だった作者にとっては苦労が報われるような言葉となっただろう。

「せん妄は脳の意識障害なので、まさか覚えているとは思いませんでした。今思えば『意識がありながらあんなひどいことを言ってたんかい!(笑)』と、突っ込まずにはいられないですが、過ぎ去ったことなので責める気にはなりません。でもやっぱり謝ってもらえると、心が救われました。実際、せん妄を振り返って謝ってくれる人なんて稀なのではないでしょうか。すごく私は幸せ者だと思いました」

コロナも全快に近づき、この先は本格的な治療をできる…と安堵したのも束の間、不穏な締めくくりとなった今回のエピソード。つらい状況も淡々と、時にクスリと笑える場面を挟みながら描くキクチさんの漫画を、今後も楽しみにしてほしい。

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