【コロナ対策情報付き】吉備津神社(岡山県)の見どころを徹底紹介!童話「桃太郎」の元となった神様を祀る、岡山県随一の大社

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吉備津神社の見どころなど、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介しているイベントや施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります)

吉備津神社ってどんなところ?童話「桃太郎」の元となった神様を祀る、岡山県随一の大社

岡山市にある古社で、はるか昔から神の山として人々に慕われてきた吉備の中山に位置する吉備津神社。吉備の中山は、清少納言の枕草子に「天下の名山」として登場する神聖な山として有名。こんもりとした緑の森に鎮座するさまは幻想的で、山陽道屈指の大社ともうたわれている。主祭神の大吉備津彦大神は、かつてこの地域を平定したと伝わり、童話「桃太郎」のモデルになったともいわれている。

【写真】吉備の中山に浮かんでいるように見える、吉備津神社の「本殿・拝殿」写真提供:吉備津神社


【攻略法・混雑情報】時間をとってゆっくり参拝しよう

神社へはJR吉備津駅前の参道入口を通り、松並木を通って参詣する。石段を上り参拝をすませたら、広い境内を見渡そう。国宝に指定されている本殿・拝殿は、左側へ回って、少し離れて眺めるのがおすすめ。その後は右手の「南随神門」をくぐり、「廻廊」へ進もう。御朱印は社務所受付にて、お守りやおみくじは授与所にて頒布している。初詣や七五三の時期は混雑する。

【見どころ1】まずは「本殿・拝殿」を参拝

「本殿・拝殿」の建築様式は「比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)」。前後に入母屋造を2つ並べて中央を連結した、独特のものだ。全国に類を見ないものでもあるため「吉備津造」とも呼ばれている。堂々とした姿は山陽道屈指の大社とも評される。現在の「本殿・拝殿」は火災にあったのち、応永32年(1425年)に足利義満により再建されたとされる。

壮麗な本殿と拝殿。国内で唯一の「比翼入母屋造」写真提供:吉備津神社


【見どころ2】深く記憶に残る、一直線の「廻廊」

吉備津神社を訪れて深く印象に残るのが360メートルある「廻廊」。「えびす宮」や「本宮社」などさまざまな摂末社を結んでいる。山の地形に沿ってなだらかに下る景色はほかではなかなか見られないもの。近年では撮影スポットとしても人気がある。

一直線に伸びる「廻廊」 。1579年(天正7年)に再建された写真提供:吉備津神社


「廻廊」の途中にある「南随神門」は、延文2年(1357年)に再建された門で、室町中期に再建され北の参道に立つ「北随神門」と共に、大吉備津彦大神に従い、鬼と戦った随神を祀っている。ともに国指定重要文化財である。

国指定重要文化財の「南随神門」写真提供:吉備津神社


「本宮社」は「廻廊」を奥まで進んだ南端に鎮座し、大吉備津彦大神の父母神を祀っている。安産や育児の神様として信仰され、安産祈願のお詣りも多い。

安産・育児の神様として信仰されている「本宮社」写真提供:吉備津神社


【見どころ3】童話「桃太郎」のルーツと神秘的な鳴釜神事

大吉備津彦大神には鬼退治の伝説があり、これが童話「桃太郎」の元になったとされる。また釜の鳴動で吉凶を占う「鳴釜神事」は古くから伝わるもので、竃の下には大吉備津彦大神に退治された鬼の首を埋めているという伝承がある。

「鳴釜の神事」写真提供:吉備津神社


【見どころ4】四季折々の自然美が古社に彩りを添える

季節ごとに境内を彩る草花が参拝客の目を楽しませる。春は桜やツバキが咲き、初夏に咲き誇る1500株ものアジサイも有名。秋には御本殿横にある樹齢600年もの大イチョウが見事に色づく。

学問・芸能の神様をお祭りする「一童社」と桜 写真提供:吉備津神社

4月下旬に見頃を迎える「ぼたん園」写真提供:吉備津神社

廻廊の途中から、岩山宮への参道の両側に咲くアジサイ写真提供:吉備津神社

樹齢600年は越えるという大イチョウ。七五三の季節が見頃写真提供:吉備津神社


【イベント・行事】正月は「矢立の神事」など歴史ある行事が目白押し

正月三日に執り行われる「矢立の神事」は、鬼退治の伝説に由来する行事。矢置岩という巨石の前で四方に向かって一斉に矢を放ち、四方よりくる災禍を祓って1年の健康と招福を祈願する。

「矢立の神事」写真提供:吉備津神社


正月には「吉備津三味線餅つき」も催される。餅つき保存会の方々が三味線の音色にあわせて餅をつく賑やかな行事。餅は初詣の参拝客に振る舞われる。

「吉備津三味線餅つき」写真提供:吉備津神社


1月9日、10日、11日の「えびす祭」では、熊手や箕、宝船などの縁起物が頒布されるほか、神楽も奉納される。「えびす宮」には商売繁盛・家業繁栄の神様を祀る。

「えびす祭」の勇壮な神楽写真提供:吉備津神社

「えびす祭」の模様写真提供:吉備津神社


【周辺エリア情報】近くの「吉備津彦神社」も参拝しよう

車で5分の場所にある「吉備津彦神社」は、童話「桃太郎」のモデルとなった吉備津彦命(きびつひこのみこと)を祀る神社。本殿は県指定の重要文化財に指定されている。

【おすすめ】七五三やお宮参りなど各種祈願も受付

吉備津神社の広報担当によると「七五三やお宮参り、安産祈願といった祈祷もお受けいたしております」とのこと。

【アクセス】最寄りの公共交通機関はJR吉備津駅

JR吉備津駅からは県道389号、吉備津神社参道の松並木を通り徒歩で10分。
車の場合は山陽自動車道岡山ICから約15分。岡山市中心部からの所要時間は車で約30分。福山方面からは山陽自動車道を経由して車で約1時間10分。広島からは同じく山陽自動車道を経由して車で約2時間10分。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

〇ご祈祷について
・祈祷の受付時間は8時30分から14時30分頃まで。
・祈祷は当面、岡山県内在住の方のみの受付。
・御祈祷殿内へは祈願主のみお入りください。(お連れ様は建物の外でお待ちください)
・御祈祷殿へ入る際には、必ずマスクを着用ください。
・御祈祷殿内の椅子は、一脚につきおひとりの着席でお願いします。

〇御竈殿について
・受付時間:9時から14時まで。
・受付場所:社務所祈祷受付(御竈殿では受け付けておりません)
・岡山県内在住の方のみ。
・定休は従前通り。(毎週金曜日休み。5月と10月の第2日曜日と12月28日は当神社の神事のため、鳴釜神事は斎行できません)
・御竈殿内へは祈願主のみお入りください。(お連れ様は建物の外でお待ちください)
・御竈殿内では必ずマスクを着用ください。

〇おついたち参りについて
当面の間、中止とします。

<施設情報>
・住所:岡山県岡山市北区吉備津931
・アクセス:【電車】JR吉備津駅から徒歩10分【車】山陽自動車道岡山ICから約15分
・営業時間:9時~16時(祈祷は14時30分まで)、元旦〜15日は7時〜17時
・定休日:なし。但し、御竈殿は金曜日休み
・駐車場:450台
・料金:無料

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスクの着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年8月時点の情報です。

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