「ラーメンWalker埼玉グランプリ」総合部門発表！ラーメンファンの心を掴んだ淡麗系コク深の一杯とは

今年も「ラーメンWalkerグランプリ」の結果が出そろった。埼玉の総合1位には、オープン当初からラーメンファンの注目を集めたあの店が受賞。2位以下は果たしてどの店が受賞したのか!?＜※情報はラーメンWalker埼玉2021より＞

総合部門3位「寿製麺 よしかわ 川越店」(川越市)

上尾市の「よしかわ」を皮切りに、埼玉・東京で4店舗を展開。現在は川越店が本店の位置付けで、海鮮をコンセプトに、旬の魚介類をラーメンとサイドメニューにも使用。口の中でとろけるバラチャーシューは、中華料理の技法を用いた角煮風だ。

大山(だいせん)どりのガラと鴨ガラのダブルスープを使った「川越醤油の中華そば」(880円)には、鶏のまろやかさと鴨の締まった味わいが共存している。その味を損なわないよう、具材はシンプルに。香り高いなめらかな細麺が、スープの旨さを引き立てている。

「実は、初めての受賞なんです。だからとてもうれしいです」と、素直に喜びを表現してくれた店主の吉川さん。今春からはテイクアウトも開始、「つけ麺」(980円)と「油そば」(780円)のみだが、油そばはテイクアウト限定品だ。ソーシャルディスタンスを保った行列形成を促すなど、客を第一に考える姿勢も人気の要因だろう。

＜住所：川越市今福1738-14　営業時間：11:00～15:00、17:00～21:00、土曜・祝日11:00～21:00(LO各30分前)　休み：日曜＞

総合部門2位「中華そば専門 とんちぼ」(日高市)

東京・品川区の名店「中華そば 多賀野」でラーメン作りを学び、2008年に鶴ヶ島市で「中華そば 頓知房」を創業した丸岡さん。豚骨や鶏挽き肉などの動物系スープをベースに、数種類の煮干しをミキサーにかけ、茶こしで引いたダシを合わせる独自の技術が評判を呼び、すぐに繁盛店へと成長。2018年に日高市へと移転すると、店舗の隣に念願の製麺室を設けた。

「煮玉子そば」(880円)は、動物系のコクと豊かに香る煮干しがバランスよく重なり合い、食欲を刺激する一杯。北海道産の小麦「春よ恋」を使用した、しなやかで喉越しのよい中細麺が、芳醇なスープをまとい、スルリと胃に落ちる。

店主の丸岡さんが自ら厳選したプレミアム日本酒も、この店の名物だ。ラーメンと一緒に至福の一献を楽しみたい。「昨年に引き続き、素晴らしい賞をいただき大変光栄です。応援してくださるお客様には感謝しかありません。今後も精進してまいります」笑顔を見せた。

＜住所：日高市栗坪26-46　営業時間：11:30～14:30　休み：月曜＞

総合部門1位「自家製手もみ麺 鈴ノ木(すずのき)」(所沢市)

オープン2年目にして総合1位を受賞。すっきり淡麗系のたたずまいに、コク深いスープが評判となり、オープン直後から人気店に。塩特製ラーメンは、粟国の塩など3種をブレンドした自家製の塩ダレが味の要。塩ダレにはカキとアサリの濃いダシを加えてあり、それだけで滋味深い味わいだ。山水地鶏の丸鶏と博多地鶏の丸鶏、大山どりのガラなどから取る清湯(チンタン)スープと合わせ、澄んでいるのに深みのある味を作り出している。

総合1位受賞に、鈴木店主は「先輩や仲間からの助言など、周囲に恵まれたことに感謝しています。地元の皆様に愛されるようなお店にしたいです」と語る。

また、淡麗系ラーメンとはあえて正反対のコンセプトで作ったまぜそばも、濃厚でストロングな食べ応えが人気に。ほかにも、春は淡麗、夏は冷やし、秋は秋刀魚煮干しなど、四季で変わる「煮干しラーメン」(850円～)も評判が高く、今後の進化が見逃せない。

＜住所：所沢市狭山ヶ丘1-3003-83　営業時間：11:30～14:30、18:00～20:30、火曜11:30～14:30(LO各15分前)　休み：水曜＞

「自家製手もみ麺 鈴ノ木」は、オープン2年目にして見事、総合部門1位に輝いた。ここで紹介した店はいずれも「ラーメンWalker埼玉2021」のお墨付き。ぜひ本誌を持って店を訪れてみて。

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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