NMB48白間美瑠×安田桃寧「全部を全力でやることも個性のひとつ」

NMB48からの卒業を発表した白間美瑠が、メンバーとの対談に挑むリレー連載『みるみる道場』。メンバーからのお悩み＆質問に、誰よりも熱い難波愛＆難波魂を持つ白間が“気合”と“根性”をキーワードに答えていく。6月16日(水)リリースの25thシングル『シダレヤナギ』の発売まで、カウントダウンしながら盛り上げる。

『みるみる道場』NMB48白間美瑠×安田桃寧

今回は、ドラフト2期生の安田桃寧(やすだ ももね)が登場。

「最初は妹みたいな感じやったのに。すごく成長したメンバー」(白間)

【白間美瑠】桃寧は、アイドル力がどんどん上がっていってるよな。入ってきたときは若くて、妹みたいな感じやったけど、今は後輩メンバーに自分の意見を伝えられるようになって、お姉さんになったなと思う。

【安田桃寧】私が加入したときから、美瑠さんは存在感がすごかったです。いつもフロントにいて、プロやなぁって思っていました。同じチームになってからは、楽屋での姿に違う意味ですごいなって(笑)。こういうところでバラエティ力が育っているんだなと。美瑠さんにしか作れない世界観ですよね。

【白間美瑠】あはは(笑)。楽屋では全部さらけ出してるからな。桃寧は勉強熱心でまじめ！ダンスの映像を見直したりして、いいところをさらに自分のものにしている。パフォーマンスも成長したなと思う。

【安田桃寧】めちゃくちゃ美瑠さんを見てますから。同じチームで美瑠さんのポジションをさせていただくことも多かったんですけど、美瑠さんのいいところを吸収しようとずっと見て研究して。美瑠さんの体の使い方を実践して、こうしたらいいんだって思ったところもたくさんあるんですよ。

【白間美瑠】ホンマに!?うれしい。年齢を重ねたからかもしれんけど、最近はパフォーマンスに色気が出てきたよな。昔は踊り方がぴょんぴょんしていて元気！なだけやったのに。いつのまにか、パフォーマンスもお姉さんになったわ。

【安田桃寧】美瑠さん、ステージに立つ前にずっと鏡の前でポーズの練習されてるじゃないですか。実は、それを真似してるんです。

安田桃寧のお悩み「私＝これ！という個性が見つからない」

【安田桃寧】加入して6年になるんですけど、私＝これ！という個性をなかなか見つけられないんです。人より飛びぬけているものが思いつかなくて。

【白間美瑠】そういうところ、意外と私と似てるかも。飛びぬけて何かがいいというわけじゃなくて、全部平均点とる…みたいな感じやろ。

【安田桃寧】そうなんです。特別な何かを見つけたいんです！

【白間美瑠】桃寧は全部を全力でやることが、個性なんじゃないかな。お笑いにも、パフォーマンスにも全力。そして、6年も経ってるのにめちゃくちゃフレッシュなところ。

【安田桃寧】たしかに、フレッシュさはよく言われる部分かもしれないです。美瑠さんの6年目あたりって、どんな感じやったんですか？

【白間美瑠】フレッシュ…ではなかったと思う。自分が上にいくことしか考えていなかったな。周りが見えてなかったかもしれんな。「絶対、センターになる」と思ってたから。

【安田桃寧】具体的に何かしてたんですか？「センターになるぞ」という思いはみんな持ってるけど、実際になれるのは限られた人だけじゃないですか。

【白間美瑠】うーん。なんだろう。私にはふぅちゃん(矢倉楓子※2期生、2018年卒業)という、一緒に競い合える存在がいたから。自分が！と前に出る気持ちで、ふぅちゃんに負けないようにってガムシャラにやってたかなぁ。桃寧のライバルって誰？

【安田桃寧】そういう存在が今いないんです。シンメとか、“ふぅみる”みたいな感じの子がいなくて。それもあって「NAMBATTLE」でも、後輩も増えてきたし周りも見なくちゃいけないな、という気持ちがあって。あんまり「自分が！」と思えなくなっているのかもしれないです。

【白間美瑠】でもNMB48にいるからには、やっぱりフロントに行きたいやん。センターいきたいやろ？

【安田桃寧】はい。もちろんそういう思いもあります。

【白間美瑠】まだ若いんやから、譲らんでいいと思う。周りを見るのも大事やけど。桃寧の何においても全力で、平均的にできるっていうのは良さでもあるから、そこを伸ばしていったらどう？

【安田桃寧】そうですよね。特出したものがなくて悩んでいたけど、そのオールマイティーさというのは、ほかの子にはない自分の良さですよね。バラエティも、パフォーマンスもできる、それが私の強みだと思って、がんばります。後輩にも、ちゃんと気づいたことは言えるように。後輩に囲まれたチームでも譲らずにいきます！

【白間美瑠】なんか成長したなぁ。やっぱりお姉さんになったなと思うわ。

「一生懸命な姿はメンバーにとって刺激的」(白間)「私も美瑠さんの挑戦する姿にいつも刺激をもらっていました」(安田)

【安田桃寧】もうひとつ聞きたいんですけど、11年間アイドルを続けるって大変なことだと思うんです。何をモチベーションにしていたんですか？アイドル向いてないと思うときはなかったんですか？

【白間美瑠】うーん。向いてないと思うときは、なかった。落ち込んだら、さっさと寝て忘れる！

【安田桃寧】強い…！美瑠さんみたいに自信を持ちたいです。昔の方が自分に自信があったなと思うんですよ。年齢を重ねると周りのことも冷静に見えてくるじゃないですか。だから、最近キャラクターに迷走しがちで。

【白間美瑠】いろいろと挑戦してみて、違うなと思ったら変えていけばいいと思うけど、桃寧はそのままでいいと思う。最近はバラエティもがんばってるし。

【安田桃寧】バラエティは爪痕残さなきゃと思って、毎回すごく緊張してるんです。幅広い人に知ってもらえるチャンスでもあるし。もっともっと活動を広げていけるようにがんばりたいです。

【白間美瑠】桃寧は頭の回転が速い子やから、大丈夫。自信を持って。そういう何ごとにも一生懸命な姿は、メンバーにとってすごく刺激的やと思うから。悩まず、気負わずに、がんばってな。

【安田桃寧】はい！私も美瑠さんの挑戦する姿にいつも刺激をもらっていました。これからもずっと私の憧れです。

取材・文＝yoshimi　構成・取材協力＝野木原晃一