5年目迎える東京スカイツリーの社長を直撃!「東京タワーとのコラボ予定は?」

東京ウォーカー(全国版)

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東京スカイツリーは、5月22日(月)に開業5周年を迎えた。そこで今回は、同所を運営する東武タワースカイツリーの取締役社長、酒見重範氏にインタビューを敢行。これからの展望や裏話、また、もうひとつの東京のシンボル・東京タワーとのコラボ予定などを聞いてみた。

東京スカイツリーを運営する東武タワースカイツリーの取締役社長、酒見重範氏(C)藤巻 祐介


――東京の新たなシンボルとして東京スカイツリーが誕生して5年。振り返っていかがですか?


ある意味あっという間でした。この5年間、事故もなく無事にやってこられたことがよかったですね。住宅街にこれだけの高い建物を、ということなので、地元の方々のご理解がなければここまで来られませんでした。

来場者数も、開業時から2700万人以上ということで、予定していた人数を大幅に上回りました。具体的にいうと、開業期の2012年5月22日から2013年3月31日までで、来場者想定は400万人でしたが、実際の来場者は545万人。世界中の方々に来ていただいたおかげです。外国からのお客さまの数も想定より多くて。現在、外国人は全体の17%くらい来ていただいており、年々増えています。

――思い入れのあるイベントや大成功だったイベントはどんなものがありますか?


大きなものとしては、映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』とのコラボレーションをしました。ライトセーバーに見立てたライティングを実施したんです。他にもライティングは、橘色(橙)を基調とした新色の「幟(のぼり)」を含めて、約40種類を点灯しております。ベルギー・日本友好150周年を記念して、ベルギー国旗をイメージしたカラーにしたり、リオオリンピック・パラリンピックを記念してブラジル国旗のカラーにしたりしました。

また、開業3周年の“3”にちなんで行った三代目 J Soul Brothersとのコラボイベントや、中村勘九郎丈にご出演いただいて、SKYTREE ROUND THEATERの映像を介して地上350mの美しい夜景の中で舞を披露していただいた「天望歌舞伎」などはすごい反響がありましたね。

それから、毎週金曜日に開催した「SUPER SKYTREE DISCO(全7回)」も大人気で。タレントにご出演いただいた初日はさまざまな方がいらっしゃいましたが、2週目からは最初からディスコが目的でいらっしゃっているような本気のディスコファンが集い、大いに盛り上がりました。これはぜひ、今後もやっていきたいですね。

――同じ東京のシンボル塔である東京タワーとのコラボは考えていますか!?


いつかはやってみたいと思っていますよ。営業レベルでいうと、地方での観光プロモーションの際にご一緒したりはしているんですよ。

これまでは、来場者にいかにスムーズに東京スカイツリーで楽しんでいただくか、いかに事故のないように進めるか、といったことが中心でしたので、「東京タワーは…」と特に意識をしたことはなかったです。しかし現在は、インバウンド集客において、同じ“東京”という面を意識していきたいですね。LCCが関西空港に多く入るようになって、大阪が強さを発揮していますが、東京も負けてはいられない。いまは東京スカイツリー・東京タワーの“2大タワーをめぐるツアー”などもありますしね。東京オリンピック・パラリンピックとか、何かご一緒できればいいですね。

東京タワーは、外国の方、特に欧米の方々にとっては東京のランドマーク。日本の成長期の象徴でしたし、ランドマークの先輩です。それに続き、東京スカイツリーも、日本の新たな成長期の拠りどころになっていけばと思います。

――東京スカイツリーは自立式電波塔として世界で1番の高さを誇っていますが、世界の高さ競争についてはどのように思われますか?


建造物としてはアラブ首長国連邦のブルジュ・ハリーファに次ぐ2番手ですね。でも、高さとは抜かれていくものだと思っていますので、そこは気にしていません。

個人的にはエッフェル塔が好きです。デザインも含めて優雅ですよね。脚の部分にあるエレベーターが“斜めに上昇していく”というワクワク感も好きですね。タワーって高さだけじゃないなと、改めて思います。

――東京スカイツリーは、東京・日本・世界の人々にとってどのような存在になってほしいですか?


東京スカイツリーで使用している江戸紫を基調とした光「雅」と、隅田川の水をモチーフとした淡いブルーの光「粋」の2色は、日本の伝統を感じさせるもの。控えめなライティングではありますが、みなさまからは良い反応をいただいています。遠くから見るとボヤッとしているかもしれないんですが、アピールの強すぎない、人に対しても優しい、日本らしいライティングになっていると思うんです。このライティングに加え、1番の見どころが眺望。それをウリにしつつ、話題性のある企画も用意して、多くの方にとって魅力を感じる場所にしていければと思います。

外国の方に向けては、これからの日本を成長させていくひとつのコンテンツ、アニメとのコラボも打ち出していきたい。いまはアニメ『進撃の巨人』とのコラボイベントも開催中です。日本の古い伝統文化と新しい文化が融合した企画というのは発信していきたいですね。

そして墨田区には、江戸東京博物館、両国国技館、向島の料亭街、ちゃんこ…さまざまな見どころがありますので、墨田区内でも手を取り合って観光戦略を考えていきたいですね。

リオオリンピックの閉会式の映像では東京スカイツリーが映し出され、パラリンピックの閉会式ではモデルのGIMICOさんがスカイツリーの形の義足でした。3年後の東京オリンピックでも、いろんな形で使っていただければうれしいですね。2020年は大勢の外国の方に東京スカイツリーに来ていただく最大のチャンスだと思います。案内サインだったり、スタッフだったり、人に来ていただくための準備をしっかりとしたいと思います。

――取材を終えて


ハローキティとソラカラちゃんのコラボアイテムである、トリコロールカラーを配した腕時計を身につけるなど、お茶目な部分も垣間見せてくれた酒見氏。インタビューでも話してくれたように、東京スカイツリータウンでは、話題性のあるユニークなイベントを続々と開催していくというので今後も目が離せない!

5周年記念のオリジナルプレゼントを配布するイベント「みんなでHi-5(ハイファイブ)!東京スカイツリータウン 開業5周年記念品プレゼント」(先着634名にプレゼント)が実施されたり、「ご当地キャラクターフェスティバル in すみだ2017」(5月27日、28日)などの楽しいイベントが開催されたりと、予定盛りだくさんなのでぜひ足を運んでみては?【ウォーカープラス編集部/平井あゆみ】

平井あゆみ

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