<メイド・イン・九州>くばらの「キャベツのうまたれ」
九州ウォーカー
九州のロングセラー商品の秘密にせまる「メインド・イン・九州」。今回は、くばらの「キャベツのうまたれ」をピックアップ!
「キャベツのうまたれ」(280g291円)

自社製造する醤油と黒酢を原料に、ノンオイルでさっぱりとした味わいに仕上げている。2015年のリニューアルで、焼きあごダシが加わり、より旨味がアップ。キャベツだけでなく、他の野菜や豆腐、揚げ物などにも使える万能調味料だ。
焼鳥文化を全国に広めた名脇役
博多では、焼鳥に生のキャベツを添えるのが定番。そのキャベツ専用のタレとして、福岡の焼鳥文化を支えてきたのが、「キャベツのうまたれ」だ。発売は1999年、スーパーで調理済み焼鳥の売上げが伸びていたことから、“焼鳥を家庭でも食べるなら、博多らしく、つけ合わせのキャベツもタレと共に楽しんでほしい”という思いで、家庭向け商品として開発された。酢と醤油を原料とするシンプルな調味料であったが、他社が参入していない分野だけに、指標となる味がなく、味作りには苦戦を重ねる。酢が強すぎても万人受けしないが、焼鳥に合うよう、あえて酢の酸味を効かせて、パンチのある味で勝負した。
そして、“こんな商品、売れるはずがない”という社内の声に反して大ヒット。“キャベツのタレ”という特化型商品は当時としては画期的で、黒酢ベースでノンオイルというヘルシー志向が、健康ブームにも見事にマッチした。
近年では、「椒房庵」「茅乃舎」を展開する同社ならではの、ダシをほんのり効かせた味へと改良。焼鳥に限らず、素材を引き立てる名脇役として、今日も日本の食卓を支えている。
ヒットの裏側

発売当時から注目を集めるも、他社の追随を許さなかった要因は、先手として打った奇抜なCMにあった。おタコ・プー(現・プー&ムーのおたこぷー)と木下貴信(現・パタパタママ)が出演するCMは子供から大人にまで人気で、ブランドイメージを築く一因となった。
【九州ウォーカー編集部】
九州ウォーカー編集部
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