「孤独のグルメ」第1話登場の「キセキ食堂」で“幸せのとんかつ体験”しちゃいました!

東京ウォーカー

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“見ているとお腹がすくドラマ”として熱烈なファンが多い「孤独のグルメ」。4月6日から新章のSeason7がスタートし、今回も注目が集まっている。話題性が高いだけに、放映されたロケ地の店は“聖地巡礼”を求める信者でにぎわうのが常だ。そのため取材なども難しくなるが、今回はドラマの製作スタッフと店に懇願して、世のおひとりさまのためのレポートに成功。主役の井之頭五郎に扮する松重 豊さんが食べた料理を味わいながら、ひとりメシを堪能してきた。

4/6放送「孤独のグルメ」第一話で五郎さんが食した“キセキ定食”は、まさに奇跡の味!


これが“肉の形をした幸せ”だ!


新章スタートの第1話が放送された4月6日。タイトルは「埼玉県上尾市本町の肩ロースカツ定食」。舞台となった店は埼玉県上尾市の「キセキ食堂」である。JR上尾駅から徒歩で約15分という立地にあり、アクセスは決して至便とはいえない。しかしたどり着いた先には、まさに奇跡と呼ぶにふさわしい神々しい肉料理が待っていた。

【写真】ここが「キセキ食堂」だ!オープンは16年11月。店内にはカウンターとテーブル席のほか、座敷も用意されている。中に入ってみると…⁉


まずはドラマでもメインで紹介されたとんかつ。こちらは「キセキ定食」1,080円のカツである。ドラマの中で五郎さんは「このサイズ、この色! このウマさ、この厚みで俺は食っている!」と興奮気味に吐露していたが、とにかくビジュアルからして圧巻。

「キセキ定食」は、メインをカツまたはステーキから選べる。価格はどちらも¥1,080で、こちらはカツ。ライスや味噌汁も付いてこの値段は、衝撃のコスパ!


五郎さんも思わずこんな顔で驚くとんかつとは一体⁉


肉の柔らかさや旨味も圧倒的。サクっとした衣の中には、噛むとジュワっとした肉汁を放ちながら口いっぱいに溶けていく豚肉の塊が! とにかく、信じられないほどウマすぎる。この感動を五郎さんは「今、俺が噛みしめているのは肉の形をした幸せだ!」と表現したが、ガチでその通り。

オーダーによって若干の誤差はあるが、こちらの厚みは約4cm。重量も表向きは230gとなっているが、実際には280gほどになることもよくあるそう


「今、俺が噛みしめているのは肉の形をした幸せだ!」と唸る五郎さん(4/6放送「孤独のグルメ」第一話より)


おひとりさま専用Walkerの編集担当・中村茉依も五郎さんを真似ながら実食


“奇跡のカツ”は努力の結晶でもある


おいしさの秘密は「低温熟成」。一流レストランやラーメン店などで採用している調理法だが、同店の場合はよりとんかつに合わせて温度と時間を細やかに管理。だからこそ奇跡の味わいが生み出されている。

すでに低温調理で熱が入っているため、揚げ時間は1~2分。余熱による火入れを待ってからカットするとんかつ専門店は多いが、同店には無用だ


本来はとんかつに向かない硬さの、肩ロースを使っているのも特徴。店主の斎藤正人さん曰く、低温熟成させることで、部位のポテンシャルをとんかつ用にうまく引き出しているのだという。また、低温熟成肉をカツにすることは難しいとのこと。なぜなら、揚げることで素材の脂が溶け出し、肉がパサパサになってしまうからだ。つまり低温熟成する段階で、肉の状態をとんかつ用に調整しておかなければ、これほどおいしくはならないのだ。

店主の斎藤正人さんと、奥様。「キセキ食堂」という店名は二人の双子の娘さんが名付けたという


斎藤さんの家業は同県岩槻の「斎藤ミート」という精肉店。「キセキ食堂」はその直営レストランであり、斎藤さん自身も肉のプロだ。だが、「キセキ定食」のカツの誕生には約5年かかり、何度肉を捨てたかわからないというほど試行錯誤を繰り返したという。この“奇跡のとんかつ”は、努力の結晶でもあるのだ。

奇跡はとんかつだけにあらず。トンテキや牛タンもミラクルだ!


劇中ではとんかつがメインで登場したが、「キセキ定食」ではもちろんステーキを選ぶことも可能。使用される豚肉は、とんかつと同じく肩ロースの低温熟成肉。これをトンテキ用に仕込み、オーダーごとにフライパンで焼き上げる。

「キセキ定食」1,080円のステーキ。味噌汁には低温熟成させたシメジが入っており、ふくよかな旨味がたっぷり


初めて「キセキ定食」を食べる場合、店側としてはステーキをオススメしているそう。なぜなら、とんかつは衣で揚げているぶんボリュームが多いから。とはいえステーキも圧巻の大きさで、肉もとんかつ同様の大きさ。

「キセキ定食」1,080円のステーキ。これだけ厚みがありながらも、低温熟成されているため、しっとりしていて抜群に柔らかい


同店にはソース類が充実しており、好みの味付けで楽しめるのもうれしい。ワサビや練り辛子も用意され、実は店オススメの組み合わせもある。例えば、ステーキにはワサビ醤油だ。一方で、ドラマの収録後に改良したのが「新ステーキソース」。これは松重さんがステーキ丼にアレンジして食べていたのを見て、斎藤さんが進化させたもの。従来の「ステーキソース」に大根おろしなどを加え、より肉とご飯が一体化するようにドロっとさせたという。

ソースが超充実のキセキ食堂。五郎さんもお気に入りの味を見つけたようだ…!


常連客の声に応えるうちに増えていったソース類。東海地方出身者にはうれしい「辛みそ」も用意されている


「キセキ定食」以外にも注目メニューは多く、その一つが「牛タンすてーき定食」1,836円だ。これは牛のタン先からタン元までを贅沢に味わえる逸品で、2日前からの予約限定という希少なメニュー。

「牛タンすてーき定食」1,836円。タンの先から根元までが使われており、サクっとした部位もしっとりした食感も楽しめる


前記のトンテキもこの牛タンも、塩と胡椒でシンプルに味付けされている。そのまま素材の味を楽しむのもいいが、牛タンにはオニオンソースがオススメ。粗挽きの黒胡椒やゴマ油が香る塩ベースの濃厚なソースで非常にマッチする。

五郎さんはカウンターの一番奥に座った。おひとりさまのポールポジションはここ!


営業時間は11時からで、材料がなくなり次第終了。ドラマの影響で行列も必至だが、約1,000円で極厚ジューシーなとんかつとステーキの定食を味わえる奇跡のお店だ。この春は、五郎さん流のひとりメシスタイルで、奇跡の体験者になろう。

取材・文=中山秀明/撮影=後藤利江

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