影山貴彦のテレビのホンネ。新番組「キモイリ!」TKO木本が熱い!
関西ウォーカー
お笑い芸人・TKO。木本武宏クンと木下隆行クンとの付き合いは、かれこれ20年以上になる。2人と初めてしっかり仕事をしたのは、彼らが20代の頃だ。私がプロデューサーを務めていた「MBSヤングタウン」のパーソナリティーとして、人気バンド・CURIOのボーカルNOBクンとともに、「ヤンタン水曜日」をけん引してくれた。魅力あふれる3人とは今も深い交流がある。ボクの財産だ。
木本クン、木下クンともに、今や俳優としての活躍も目覚ましい。特に木本クンは当時から、「影山さん、将来役者やりたいんです!」と言っていた。ボクもドラマ制作をしていたこともあり、ドラマ班にいた同期のYクンに頼んで、昼の帯ドラマに彼をワンシーン登場させてもらったことがある。台詞はひとつだけの短いシーンだったが、とても喜んでくれた。熱く、そして心優しい男である。
そんな木本クンが、 4 月からKBS京都で始めた情報番組が、「キモイリ!」だ。番組の肝(キモ)は、1週間の気になるニュースを彼が独自の視点で解説するコーナーだろう。かつて彼と仕事を共にしたディレクターが、番組の合間、たまたまロケ車で流れていたテレビニュースに「解説」している木本クンの様子を印象深く覚えていたことが、抜擢のきっかけになったそうだ。スタジオの彼は一切メモを持たず、いくつものニュースをしっかり解説し、芸人らしいコネタも忘れない。その姿はかなりカッコいい。
京都の放送局が制作する番組ではあるが、地元の情報紹介だけに留まらず、大阪など関西エリアの他府県へのロケも積極的に行っていることにも好感を持つ。中継を担当する若手芸人たちの今後の成長も楽しみだ。
KBS京都の社長自ら、土曜日の生放送にはスタジオに顔を出し、毎週熱心に見ているという「キモイリ!」。大きく育つ可能性十分だ。
【著者プロフィール】影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。「カンテレ通信」コメンテーター、ABCラジオ番組審議会委員長、上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。
関西ウォーカー
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