うつ病患者が通う精神病院とは?/『マンガでわかるうつ病のリアル』(5)

東京ウォーカー(全国版)

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慣れないテレワークにストレスを抱えていたり、子供の面倒を見るのに疲れてしまったり。「楽しい予定もぐっと減って、なんとなく気分が落ちている……」という人や、その周りの人にぜひ読んでほしいのがこちらの作品。重度のうつ病に5年以上苦しむも「メンヘラマッスル作家」として奇跡の復活を遂げた錦山まるが、あなたの知らないうつ病のリアルを連載形式でお届けする。

登場人物たち無断転載禁止


多くの人が精神病院に対して抱く、怖ろしいイメージは間違っている!


精神病院も他の科と変わらない


「精神病の人は暴れる、奇声を発する」は乱暴な決めつけだ


精神病院とは怖ろしい場所だと想像をする人もいるけれど…


「精神病院というワードを聞くと、何だか恐ろしい場所を想像される方がいます。精神科はどうしても内科や耳鼻科などに比べると身近でないし、精神病患者は叫んだり暴れたり何をするか分からないというイメージがあるので、無理もないかもしれません」
 
「ですが、皆さんと同じように怖ろしい場所を想像していた筆者が初めて精神病院に行った時の感想は『意外と普通だな……』でした」

実際に精神科に来ている患者さんは、他の科と変わらない


待合室にいるのは他の科の患者さんと変わらない印象


「恥ずかしながら筆者も、自分がうつ病になるまでは精神疾患に対して強い偏見を持っていたので、精神病院の待合室にはヤバそうな人がいるんだろうと思っていました」
 
「ところが、待合室は制服を着た学生さんにお子さん連れのママさん、スーツを着たおじさまに派手派手なお姉さんに、ドレッドヘアーのヒップホップあんちゃんにおじいちゃんおばあちゃん……と、他の科で見かけるようなバラエティ豊かな方々。普通にどこを歩いていてもおかしくない人たちでいっぱいでした。『ヤバそうな人』なんて印象は全く受けません」

重症者が集まる閉鎖病棟だって、意外とフツーだ


閉鎖病棟の印象も、意外と普通


「たまに受付で揉めている人がいたり待合室で長時間待たされて怒る人がいたりと、トラブルを見た事も何度かはありましたが、それは他の科の病院でもあることです」
 
「筆者が精神病院の中でも重症者が集まる閉鎖病棟に入院していた頃は、病棟内で暴れる人や叫びだす人、物を壊す人などを見たこともありましたが、決してしょっちゅうというわけではありません。入院中も退院後も精神病院の印象はやはり『意外と普通だな……』でした」
 
「もちろん中にはトラブルの絶えない病院もある事でしょう。怖い場所だという印象を受ける病院だってあるでしょう。しかし、だからといって一般論として『精神病院=怖い場所』という事にはなりません」

精神科も皮膚科や眼科と同じ。ただの病院だ!


怖い場所というイメージで受診が遅れるのはもったいない


「精神病院に怖いイメージを持っているために受診を拒むケースや、受診している患者を周りが止めてしまうケースも聞きます。ですが精神病は病気です。出来るだけ早く専門医に相談するべきです。本当は怖い場所なんかじゃないのにイメージのせいで受診が遅れてしまい、最悪の事態になるリスクを増加させてしまうのは本当にもったいない事です」
 
「精神科も、皮膚科や眼科や肛門科などと同じくただの病院です。いつ自分や大切な人がお世話になるか分からない、ただの病院です。怖がる必要なんか全くありません」
 
次回「うつ病と生理の負のコンボ」では、うつ病の人に生理がやってきたときの、想像を絶する苦しみを解説する。

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