「変態的にすごすぎる！」シーホース三河・金丸晃輔がBリーグアワードで4年連続ダブル受賞！

5月8日(金)〜10日(日)の3日間にわたって、オンラインで開催されたプロバスケットボール、Bリーグの年間表彰式「B.LEAGUE AWARD SHOW 2019-20」。田中大貴(アルバルク東京)や富樫勇樹(千葉ジェッツ)と同様に、シーホース三河の金丸晃輔は4年連続で「レギュラーシーズン ベストファイブ」に選ばれた。「(タイトルを受賞して)選手として評価されるのは自信につながりますし、一番うれしいこと。素直に喜んでいます」と金丸選手。今季はフリースロー成功率97.4%を記録し、4年連続でベストFT成功率賞も受賞した。栄誉ある受賞を記念し、金丸晃輔の魅力について改めて触れていきたい。

一流選手でも奇跡の確率！フリースローで客が呼べる男！

ネットで「変態的！」とか「超変態プレー」などと言われることもある金丸選手のシュート力。今季はフリースロー連続65本成功という、これまた驚異的な偉業を達成した。練習では連続で100本以上成功させたこともあるそうだが、日によってコンディションが変わるシーズン中となると難易度は別物。本人も「奇跡です」と話し、尋常ではない数字に驚きを隠さない。シーズン終盤になっても外さないので、シーズン成功率100％を期待する声も多かった。「(来季は)落としちゃいけない雰囲気になると思います(笑)。こういう結果が残ると皆さんも期待すると思いますし、メンタル面を鍛えて、できれば来シーズンは100％を目指したいですね」と話してくれた。フリースローだけでこれほどファンを魅了できる選手はそういない。

今日は10得点？それとも30得点以上!?ここに注目すると予想できる！

金丸選手はシューター力を武器にしたリーグ屈指のスコアラーでもある。得点ランキングでは日本人選手の中で2位となる1試合平均14.3得点を記録した。今季はBリーグタイ記録となる1試合11本の3Pシュートも成功させた。この試合ではキャリアハイとなる45得点も記録。ちょっと気になったので、高校時代や大学時代、さらに練習試合を含む人生のキャリアハイを聞いてみると「54得点です」とのこと！明治大学時代に記録したもので、この試合では3Pシュートを18本打って15本成功させたとか。「あの時は試合の入りから自分でも『ヤバイな』と感じました(笑)。余分な力を入れずにシュートを打つことができていて、連続で決めているからチームメイトも合わせてくれる。そうしてこの数字が生まれました」

おもしろいほどシュートが決まる〝ゾーン〟に入る試合は、ファーストシュートが関係していることが多いそう。「(1本目のシュートを)シューターはみんな大切にしていると思います。1本目をいかに自分のいい形で打って正確に決められるか。できればタフショットは打ちたくない。1本目が入れば2本目、3本目も気持ちよく打つことができます」。そこには時間帯のこだわりもある。「例えば1Qの残り2〜3分でようやくファーストシュートとなると、今日は良くないと感じてしまうタイプ。できれば早い時間帯で、攻撃のファーストオプションとなって打つのが理想です」とか。その日の調子を予想する上でも、金丸選手の最初のシュートはぜひ注目したい。

チームだけでなくリーグを代表する一人に

今シーズンは、ファンから待望されていた日本代表の復帰があり、オールスターゲームにはファン投票で最多得票を獲得して出場。紛れもなくBリーグを代表する選手の一人になった。その点について「今までとは違う爪痕を残せた感覚はあります。これまでの僕はスタッツに関することがほとんどでしたが、日本代表やオールスターでも貢献できて、シーホース三河を発信することができたかなと感じています。そういう意味では特別なシーズンでしたね」とうれしそうに話してくれた。

今シーズンはリーグ半ばにして全試合中止となってしまったBリーグ。最後まで声援を送りたかったファンは多いだろうし、選手たちもアリーナで感謝を伝えたかったはず。金丸晃輔もその一人。「シュートを決めた後の皆さんの声援には何度も助けられました。またあの声援の中でプレーできることを楽しみにしています」と感謝を述べる。日本最高峰のシューターはこれからも変態的プレーでファンを興奮させてくれるはず。来季の活躍を楽しみにしていたい。