この映画見逃してない?今レンタル・配信で観れる、2019年に公開された話題の邦画5選
九州ウォーカー
2019年に公開された映画もすでにたくさんの作品がレンタルやデジタル配信されている。中には忙しくて見逃してしまったあの話題作もあるのでは?今回は、邦画の中でも、興行成績だけでなく映画ファンの満足度が高かった作品を5つピックアップ。家ごもりの時間を活かして今のうちにチェックしておこう!
「新聞記者」(2019年 / 日本)

東京新聞記者、望月衣塑子の同名ベストセラーを原案にした社会派サスペンス。今年1月に発表された第43回日本アカデミー賞で、最優秀作品賞、最優秀主演男優賞(松坂桃李)、最優秀主演女優賞(シム・ウンギョン)の3冠にも輝いた、2019年の邦画を代表する話題作だ。
あらすじ
東都新聞記者・吉岡のもとに匿名で届いた大学新設計画に関する極秘情報。ジャーナリストであった父の無念を胸に秘める吉岡は、真相を究明すべく調査をはじめる。一方、内閣情報調査室で働く若き官僚・杉原は、現政権に不都合なニュースをコントロールするという今の仕事に疑念を抱き葛藤していた。そんな時、久々に再会したばかりの外務省時代の上司が、ビルの屋上から投身自殺してしまう。
みどころ
日本人の父と韓国人の母を持つジャーナリスト、吉岡役に、言葉の壁を超えて挑んだ韓国の実力派女優シム・ウンギョンの演技力に拍手。実際のニュースを彷彿とさせる事件の隠蔽劇と、複雑な社会の陰部、その中で苦悩する人々の人間ドラマにぐいぐいと引き込まれる。骨太な社会派ドラマが好きな人ならまずは必見。簡単に白黒のつかない歯がゆさを、観る者に提示するようなラストシーンも秀逸だ。

「新聞記者」(2019年 / 日本)
監督: 藤井道人 出演: シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、岡山天音、郭智博、長田成哉、宮野陽名、高橋勉、西田尚美 / 113分 / 発売・販売元: KADOKAWA
★Blu-ray&DVDレンタル中、デジタル配信中
「宮本から君へ」(2019年 / 日本)

原作は、不器用で愚直な熱血営業マン、宮本浩の暑苦しくも切ない生きざまを描いた新井英樹の同名漫画。2018年にテレビ東京でドラマ化され、第56回ギャラクシー賞テレビ部門「奨励賞」を受賞したドラマのキャストとスタッフが再び結集した劇場版だ。
あらすじ
文具メーカー「マルキタ」で働く営業マン宮本浩は、人一倍正義感が強いが、超がつくほど不器用な男。会社の先輩の仕事仲間で、自立した女性、中野靖子と恋に落ち、幸せな日々を過ごし始めた矢先、2人を思いがけない“試練”が襲う。
みどころ
いきなり歯を折られ、顔も全身もボコボコにされ宮本のシーンから始まる本作は、原作未読者には、まったく先読みのできない展開。どうして宮本は、こんなズタボロにされる相手にケンカを挑んだのか…という疑問を残したまま、ある衝撃的な“事件”の前後が描かれる。ものすごい熱量で、宮本と靖子の愛と激情の遍歴を演じるのは、その演技力と存在感にますます磨きがかかる池松壮亮と蒼井優。正直、途中で見ているのが苦しくなるほどのシーンも多々あるのだが、映画史上に残る前代未聞の決闘シーンを経て訪れる爽快なカタルシスは超ド級。宮本浩次が歌う主題歌「Do you remember?」のエンドロールまで、その余韻を存分に味わってほしい。

「宮本から君へ」 (2019年 / 日本)
監督: 真利子哲也 出演: 池松壮亮、蒼井優、井浦新、一ノ瀬ワタル、柄本時生、星田英利、古舘寛治、佐藤二朗、ピエール瀧、松山ケンイチ / 129分 / 発売・販売元: KADOKAWA
★Blu-ray&DVDレンタル中、デジタル配信中
「蜜蜂と遠雷」(2019年/日本)

史上初の直木賞&本屋大賞W 受賞した恩田 陸の同名小説を映画化。映像化不可能と言われた小説に挑んだ“至極の音楽映画”として、日本アカデミー賞優秀作品賞ほか数々の栄誉に輝いた秀作だ。
あらすじ
舞台となるのは、若手ピアニストの登⻯門として注目される国際ピアノコンクール。⺟の死をきっかけに表舞台から姿を消していた、元天才少女のヒロインをはじめ、年齢制限ギリギリで最後のコンクールに挑むサラリーマン奏者、名門ジュリアード音楽院に在学するエリートピアニスト、今は亡き“ピアノの神様”の推薦状と共に現れた天才少年という4人のコンテスタントが、コンクールという熾烈な戦いを通して、それぞれの音楽と向き合っていく様が描かれていく。
みどころ
本作のすばらしさは、何と言っても一切の妥協なく、本物の音を追求しているところ。それぞれの役に合わせ、日本最高峰のピアニストたちが実演するコンクールの演奏シーンは見ものだ。「世界はいつでも音楽にあふれている」という劇中のセリフどおり、登場人物の人生に寄り添う“音”の世界と、繊細な人物描写に没入してしまう情感豊かな1本。

「蜜蜂と遠雷」(2019年 / 日本)
監督・脚本・編集: 石川 慶 出演: 松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士、臼田あさ美、ブルゾンちえみ、福島リラ、眞島秀和、片桐はいり、光石 研、平田 満、アンジェイ・ヒラ、⻫藤由貴、鹿賀丈史 / 119分 / 発売・販売元: 東宝
★Blu-ray&DVDレンタル中
「愛がなんだ」(2019年 / 日本)

20代女性を中心に口コミで人気が広がり、観終わった後、ついつい語りたくなる映画として話題になった作品がこちら。キュートな笑顔の岸井ゆきのと、注目の今どき俳優、成田凌との微笑ましい2ショットビジュアルから、胸キュンのラブストーリーなんて想像したら大間違い。主人公テルコをはじめとする不器用な男女のイタイ恋模様に、同情したり、ドン引きしたり、共感したりしてしまう、究極の“一方通行”恋愛ストーリーだ。
あらすじ
友達の結婚式の二次会で出会った、指のきれいな男性、マモちゃんに一目ぼれした主人公テルコ。気まぐれな彼の言動に翻弄されつつ、仕事もプライベートもそっちのけで、マモちゃん最優先の日々を送っているのだが、いまだにマモちゃんの彼女ではない。そんなある日、飲んだ勢いで、彼の家に泊まったことから、テルコはマモちゃんと“彼氏と彼女”のような生活を始めるのだが…。
みどころ
テルコを“都合のいい女”扱いで振り回すマモちゃんも、実は誰かに振り回されていたり、いつも理性的で自立した女を気取っている親友も、自分の恋には盲目だったり。人のふり見て、我がふりは全然直せない、恋愛あるあるエピソードが満載。きっとアナタも、この不毛な愛を語りたくなる。

「愛がなんだ」(2019年 / 日本)
監督: 今泉力哉 出演: 岸井ゆきの、成田 凌、深川麻衣、若葉竜也、穂志もえか、中島 歩、片岡礼子 筒井真理子、江口のりこ / 125分 / 発売・販売元: バンダイナムコアーツ
★DVDレンタル中、デジタル配信中
「翔んで埼玉」(2019年 / 日本)
「パタリロ!」で知られる漫画家の魔夜峰央の原作を、まるで“漫画”から飛び出してきたような、男装の二階堂ふみと、ザ・耽美プリンスのGACKT(まさかの高校生役!)という絶妙なキャスティングで実写映画化した、ある意味問題作。まさかの大ヒットで社会現象を巻き起こした、2019年最大のダークホース的映画だ。
あらすじ
その昔、埼玉県民が東京都民からひどい迫害を受けていた“架空の世界”。東京にある、超名門校・白鵬堂学院の生徒会長で、都知事の息子でもある壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、埼玉県人の生徒を底辺とするヒエラルキーの頂点に君臨していた。そんな時、百美の前に現れたのは、アメリカ帰りの転校生・麻実麗(GACKT)。麗に心惹かれていく百美だったが、実は麗は隠れ埼玉県人で、通行手形制度撤廃を目指す埼玉解放戦線の主要メンバーだった…!
みどころ
「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」なんて暴言は序の口。怒涛の埼玉ディスに、ア然、ボウ然、大爆笑。最後には、観る者に埼玉リスペクトの念さえ抱かせてしまうあたりがすごい。監督は「テルマエ・ロマエ」シリーズの武内英樹。千葉出身の監督ゆえか、映画では、原作にはなかった埼玉VS千葉という構図も盛り込まれ、物語はさらにドラマチックな展開に!何も考えず笑いたい時にぜひ観てほしい。

「翔んで埼玉」(2019年 / 日本)
監督: 武内英樹 出演: 二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、成田凌(友情出演)/ 中尾彬 / 間宮祥太朗、加藤諒、益若つばさ、武田久美子、麿赤兒、竹中直人 京本政樹 / 106分 / 発売元: フジテレビジョン 販売元: 東映、東映ビデオ
★Blu-ray&DVDレンタル中、デジタル配信中
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