“和菓子×動物”にひと目惚れ!粘土作家が作るかわいすぎる雑貨が話題

関西ウォーカー

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人気粘土作家のぽぼっと。さんが作り出すオリジナルキャラクターの雑貨が今、Twitterで注目を浴びている。Twitterのフォロワー数は8万人以上で、作品を見たフォロワーからは「かわいすぎる…」「癒やされる!」「和む」などのコメントが多数。今回は、SNS上で特に人気の作品を紹介するほか、ぽぼっと。さん本人にも直撃し、作品に込めた想いについても聞いてみた。

スイーツ×動物がコラボした手作り雑貨に胸キュン!


ぽぼっと。さんが展開する雑貨は、和菓子やスイーツ、パンといった食べ物と動物を組み合わせたオリジナルキャラクターをデザインしたもの。その愛らしさあふれる見た目に、ほっこりする人が急増中。なかでも最も反響が大きかったという「ジンベエザメ餅」は、Twitterで9万以上のいいね!(8月21日時点)があり、発表当初から圧倒的な人気を誇っているという。

「暑い日はヒンヤリ冷たい ジンベエザメ餅はいかがですか。」のツイートで大反響。今や代表作に


ジンベエザメをはじめ、メンダコやアザラシ、サメ、シャチなど、海洋生物をモチーフにしたシリーズは毎回反響が大きいそうだ。

めんだこ和スイーツはチョコミント、桜もち、プレーンの3種をイメージ

2度寝あざらしどらやき。ちょこんと出ている手もかわいい


さらに、シリーズのなかでも、海洋生物×イチゴ大福の作品は悶絶級のかわいさ!イチゴの上にちょこんと乗るアザラシや、イチゴを丸々飲み込もうとしているシャチなど、バラエティに富んだデザインは見ているだけで心が躍る。

思わず触りたくなるぽよんっとしたほっぺが魅力。ジンベエ苺だいふく

あざらしのいちご大福。もったりとしたフォルムがたまらない!

ひと口でイチゴを頬張る、シャチのいちご大福

かわいすぎるサメのいちご大福も


海洋生物のほか、あどけない表情やぽてっとしたフォルムがかわいい柴犬のシリーズも人気が高いそう。ぷりっとした柴犬のお尻も超絶キュート!

最中の皮をかぶった柴犬がちょこんと。お尻にも注目!

コロンとした形は本物さながら!柴鈴カステラ

物言いたげな表情を浮かべる、柴犬どらやき


和菓子への憧れが、質感へのこだわりに


これまでの写真を見て、「え、これ食べられるの?」と、思った方も多いはず。「よく食べられるものと間違えていただけるのですが、残念ながら粘土や樹脂で作っているので食べられないんです」とぽぼっと。さん。

キャラクターのかわいさはもちろん、お菓子の質感がリアルに表現されている点も、作品の人気の理由だろう。リアルな質感を表現する秘訣とは何だろうか。

にゃんこいそべ餅の、タレの照り感&のりのシワはまるで本物!

二重あごの鏡もち。たぬき、かわうそ、パグのあごで餅の質感を見事に表現

にゃんこ桜もち。桜の葉をぎゅっと抱きしめるにゃんこの絶妙な餅感!


「幼い頃から和菓子が大好きで、よくお餅や練り切りを親にねだっていました。練り切りなどはあまり買ってもらえませんでしたが、その分憧れる気持ちがどんどん膨らんでいって。なので、和菓子への愛がかなり強いです(笑)。味はもちろん、和菓子のもちもち&スベスベとした質感が大好きなので、それを繊細に表現しようと心がけていますね。作るうえでの秘訣は、モチーフとなるお菓子をよく観察し、よく食べることかもしれません」。

スプーンに納まった、みたらしぶんちょう。タレのツヤ感がスゴイ!

かわうそと猫のラスク。ラスクのカリッとした質感が伝わってくる

ぽぼっと。さんが憧れる練り切りの世界を鮮やかに表現


また、ぽぼっと。さんは、特に初期の作品に思い入れがあるという。

「“食パンに突っ込んだコーギーのブローチ”というものが初期の作品にあったんですが、販売前に『そんなものが売れる訳がない』と笑われたことがあって。その頃はフォロワーさんも少なく、あまり作品も売れていなくて。『やっぱり私の作品はだめかぁ…』と、自信を無くして落ち込んでいたんです。でも、その作品を出品した瞬間、出品した4点すべてを購入してくださった方がいて、そのときの感動は今でも忘れられません。それを作ったのは、このとき販売をした4点のみなので、今あの子達はどこで大切にされているのかなあ…と、よく思いを巡らせますね」

お尻を突き出したコーギーたちがキュート。作者の思い出深い作品のひとつ


ぽぼっと。さんの作品は、どれも一つずつ丁寧に手作りされていて、完成までに2週間ほどかかるという。よく見るとそれぞれ少しずつ表情が違い、個性があるのも魅力だ。一つずつ心を込めて作られているのが伝わってくるので、手にするとますます愛らしさが込み上げてくる。

ふっくら焼き上がった、おひるね狐のスイートポテト。個性の違う見た目に愛着が湧いてくる

あざらしいそべもちは、のりの質感や大きさ、表情の違いにも注目を

あんこが見えてしまっている、あざらし豆大福。ひとつずつ表情が違うのも作品の味


「日本の文化をかわいく発信していきたい」


「小さな頃から物作りが好きな子供でした」と語る、ぽぼっと。さん。「小学生の頃、ミニチュア雑貨が好きだったのですが、子供にとっては高価なため、買うことができなくて。そこで『自分で作ってみよう!』と、紙粘土を使って作り始めたのが粘土細工を始めたきっかけです」

つまみ細工と動物達のフラワーボックス。紫陽花やサクラ、菜の花が鮮やか


ぽぼっと。さんは、“これから日本文化の魅力を発信していけたら”と話す。

「作品のアイデアは、粘土をこねている時にふと思いつくつくことが多くて。なので、今後『こんな作品を作りたい!』というのは特にないですが、大好きな和菓子やつまみ細工のように、日本にある伝統的なものをかわいく発信していけたらいいなと。みなさんが日本の文化に関心を持つきっかけになれればうれしいですね。また、今後は展示会のような形で、ファンの方に楽しんでもらえる機会が作れたらいいなと思っています」

日本文化のエッセンスが詰まった作品は、見ているだけで思わず笑顔に。きっとそばに置いておくだけで、毎日の暮らしがもっとハッピーになるはず!

取材・文=左近智子(glass)

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