【コロナ対策情報付き】日本郷土玩具館の楽しみ方完全ガイド!倉敷の町並みと共に玩具とアートを堪能
東京ウォーカー(全国版)
日本郷土玩具館の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)
日本郷土玩具館ってどんなところ?全国各地から郷土玩具や工芸品が大集合
倉敷川に並び立つ柳の木や白壁の蔵屋敷など、情緒豊かな町並みを楽しめる岡山県倉敷市の倉敷美観地区。その一角に建つのが日本郷土玩具館。日本全国から収集した郷土玩具や工芸品約3万点を展示する博物館(有料)をはじめ、館内にはショップやカフェ、ギャラリーといった施設が併設する。
倉敷が「天領」とされていた江戸時代から、この地で商いをしていた先祖が残した米蔵を改修し、1967年に開館した。庶民の生活の中から生まれた郷土玩具の数々からは、人々の愛情や温もりを感じられる。
【見どころ1・回り方】博物館で、郷土玩具をテーマ・時代別に見て回ろう
博物館には江戸期から現代までの郷土玩具や木製玩具、雛人形などがテーマ別に第1室から第4室に分かれて展示されている。エントランスから入ってすぐの部屋は、地方色あふれる全国各地の郷土玩具や江戸期の玩具を展示する第1室。その年の干支にちなんだ玩具と年賀切手を展示するコーナーもあり、毎年訪れるごとに新たな展示物と出合える。
ここを見学したあとはいったん中庭へと出て、第2室から第4室の3部屋が集まる別棟へと進む。第2室には江戸や明治時代の土人形やだるま、絵馬といった貴重なアイテムがズラリ。2階へ上ると、独楽などの木の玩具がテーマとなった第3室が登場。1983年6月22日、当時の館長が自身で作った直径90センチメートルの独楽を自力で回し、世界最長1時間8分57秒のギネス記録を作った大独楽も展示しているのでお見逃しなく。
下に降りて奥へと進むと、江戸中期に流行した次郎左右衛門雛をはじめとする貴重な雛人形や凧が部屋いっぱいにあふれる第4室が姿を見せる。
すべての展示室を回った場合の所要時間は30分ほど。まずはここをじっくりと見学して郷土玩具の種類や歴史について学び、ショップやギャラリーへと足を運ぼう(博物館の料金は大人500円、中〜大学生300円、小学生以下無料※すべて税込)。
【見どころ2・イベント】+1(プラスワン)ギャラリーでは、展示会を定期的に開催
館内には、かつて蔵であった場所を開放したギャラリー「+1ギャラリー」がある。ガラスや陶器、人形、アクセサリー、インテリアなど、クラフト作品を中心としたさまざまな作家の方々が手掛ける作品が集合。これらを元に、月に1〜2回のペースでテーマ別にさまざまな企画展が開催される。ギャラリーは無料で見学することができ、入れ替え期を除いてほぼ毎日開催されているので、ぜひのぞいてみよう。開催中の情報や今後の予定、過去の開催内容については、同館の公式サイトからチェックできる。
元々蔵として使われていたため、ショップ(サイドテラス)の奥という少々分かりづらい場所にあるが、むしろ隠れ家的な雰囲気を味わえるのも一興だ。
【ショッピング情報】3つのショップでお気に入りのアイテムを見つけよう
どこか懐かしく、ユニークな郷土玩具の数々は購入することもできる。ショップコーナーでは、今なお現役で作られる郷土玩具に加え、自然素材による新作玩具などバラエティ豊かな商品を販売している。独楽や凧、羽子板、水鉄砲、竹とんぼ、紙風船など、にぎやかな玩具が並ぶ店内は、まさに“おもちゃ箱をひっくり返した”ような光景。子どもはもちろん、大人たちもついつい夢中になって物色してしまうはず。
岡山県の伝統工芸品に指定される「倉敷はりこ」、「備中和紙」、「倉敷帆布」、い草製品など、玩具のほかにもさまざまな商品がそろうのでお土産品にもピッタリ。「倉敷帆布」はショップ内に専用のコーナーが設けられ、トートバックやポーチなどの普段使いの商品が人気を集める。
かつて茶室があった場所は中庭に面した壁をガラス貼りに改修し、「サイドテラス」という名の新たなスペースに生まれ変わった。ここは、倉敷ガラスをはじめ、ガラス器、陶器、漆器といったテーブルウェアが取り揃う。
2017年には、畳縁(たたみべり)の国内生産35%以上を占めるトップメーカー「高田織物株式会社」のフラッグショップ「FLAT」がオープン。畳縁とは、畳の縁を彩る布のこと。高田織物株式会社生産する、従来の畳縁に見られなかった鮮やかな色やデザインの畳縁を使った小物や雑貨に魅了される。
玩具だけでなく、伝統工芸品、テーブルウェアなど、幅広い買い物を楽しめるのも同館の魅力といえる。
【グルメ情報】カフェでご当地ドリンクを味わおう
サイドテラスの店舗内には、買い物の合間に休憩ができるサイドテラスカフェが設けられている。倉敷で人気の珈琲焙煎専門店「牧珈琲」の自家焙煎コーヒーや瀬戸内のみかんジュースなど、ご当地ならではのドリンクがそろうのも同店ならでは。サイドテラスのテーブル席や中庭のベンチでゆっくりと味わおう。もちろんテイクアウトもOK。
【おすすめの楽しみ方】大学生以下はお得に博物館見学OK!おうちに居ながら博物館を見学できるサービスも開始
広報担当者の話によると、「2020年7月より、博物館の入館料が変更になりました。大学生はこれまでよりお安く(税込400円→300円)、小学生以下の方は無料で入館いただけます。ショップ、ギャラリーはこれまで通り入館料は不要ですので、どうぞご自由にお入りください。またこの度、『岡山のおもちゃ(岡山文庫)』の著書である吉永義光さんのコレクションを縁があって譲り受け、博物館内に展示コーナーを新設しましたので合わせてご覧ください」とのこと。(広報担当者)
また、岡山まで足を運べない、「STAY HOME」を心がけて外出自粛をしている…という方のために、博物館の一室を全天球パノラマ写真で公開するサービスも行っている。タブレットやスマートフォンを使うと本当に博物館に入ったかのよう!同館の公式サイトから無料で確認できるので、ぜひチェックしよう。
【アクセス・混雑状況】アクセスと混雑状況を事前にチェック!
日本郷土玩具館へのアクセスは、最寄り駅のJR倉敷駅から徒歩がおすすめ。時間は約15分ほどかかるが、倉敷美観地区の美しい景色を眺めながら歩くのも倉敷ならではの楽しみ方。日本郷土玩具館専用の駐車場はないので、マイカーを利用される方はJR倉敷駅や倉敷美観地区の周辺にあるコインパーキングを利用しよう(芸文館または中央図書館の駐車場が便利) 。倉敷美観地区内は道路が狭く歩行者も多いため、車の乗り入れはできるだけ避けよう。
担当者によると週末(土日祝)はやや混雑するものの、現在は全体的に比較的ゆっくりと過ごせるそう。人混みを避けて博物館やギャラリーをじっくりと見学したい、という人は平日がおすすめ。
【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・入店の際はマスク着用の上、店内に設置している消毒液で手指の消毒をお願いします。
・レジ前では他の方との間隔を空けてお並びいただくなど、ソーシャルディスタンスの確保や店内の混雑緩和にご協力をお願いします。
・体調の優れない方や、発熱のある方の入店はお控えください。
・情勢を鑑み、営業終了時間を早める場合もあります。
<施設情報>
住所:岡山県倉敷市中央1-4-16
アクセス:【電車】JR倉敷駅より徒歩15分
営業時間:博物館10:00〜17:00、ショップ10:00〜17:30、+1ギャラリー10:00〜17:00(最終日16:00まで)、サイドテラス10:00〜17:30、フラット10:00〜17:00
定休日:1月1日
駐車場:なし
料金:大人500円、中〜大学生300円、小学生以下無料 ※すべて税込
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※2020年8月時点の情報です。
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