【コロナ対策情報付き】260余りの島々が浮かぶ国内屈指の景勝地!日本三景「松島」の見どころと楽しみ方を徹底ガイド

東京ウォーカー(全国版)

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松島の見どころから楽しみ方、お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設などは、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

松島ってどんなところ?桜、紅葉、雪景色…260余りの島々が見せる四季折々の絶景は必見!

松島湾に浮かぶ260余りの島々から成り、桜、紅葉、雪景色などの季節の表情や日の出、夕暮れ、名月といった風光明媚な景観が人々を魅了し、京都の天橋立、広島の宮島と並び日本三景のひとつともされる松島。その美しさは万葉の昔には歌枕として引用され、かの松尾芭蕉も「奥の細道」で旅の目的地として松島を掲げ絶賛している。

荒波によって浸食された奇岩や松の枝ぶりが作り出す景観はほかにはない美しさ画像提供:(一社)松島観光協会

桜、紅葉、雪景色など季節ごとの絶景が楽しめる画像提供:(一社)松島観光協会

松島の名月は伊達政宗公や松尾芭蕉をも魅了した画像提供:(一社)松島観光協会


ここでは日本屈指の景勝地、また宮城県を代表する観光スポットとして国内外から多くの観光客が訪れる松島の絶景スポット、史跡、ご当地グルメなどとっておきの情報をご紹介!さらに松島観光協会おすすめの楽しみ方やお土産など知る人ぞ知る松島の魅力をたっぷりお届けする。

【見どころ1】伊達政宗公が創建した松島のシンボル「五大堂」

橋の隙間から真下の海面をのぞく透かし橋。参拝者の心を引き締めるために配慮されこの作りになったと言われる画像提供:(一社)松島観光協会

奇岩に生い茂る松森に佇む「五大堂」は松島のシンボルとされる画像提供:(一社)松島観光協会

桃山建築様式の「五大堂」は国重要文化財にも指定される歴史的な建築物画像提供:(一社)松島観光協会

立派な松が生い茂る小島に佇む姿が松島を象徴する風景として知られる五大堂。807年(大同2年)に坂上田村麻呂が毘沙門堂を建立したことが始まりといわれ、その後828年(天長5年)に慈覚大師円仁が延福寺(現在の瑞巌寺)を開基した。寺を護る五大明王を祀っていることから五大堂と呼ばれ、現在の建物は伊達政宗公が1604年(慶長9年)に創建。桃山式建築手法の粋をつくして完工された堂四面の蟇股には方位に十二支の彫刻を配し、国重要文化財にも指定されている歴史ある建物だ。島に架かる透かし橋は橋桁の間が空き、下の波が透けて見える珍しい橋。合縁を結ぶとも伝えられ通称「縁結び橋」とも呼ばれ人々に親しまれている(拝観は無料だが夕方には閉門)。

【見どころ2】全長252メートルの出会い橋で陸地とつながる「福浦島」

全長252メートルの福浦橋は「出会い橋」とも呼ばれるパワースポット画像提供:(一社)松島観光協会

松島海岸の東に浮かび全体が県立自然公園に指定されている福浦島。橋で陸とつながり気軽に歩いて渡ることができる島内では、赤松、杉、樅など約250種におよぶ植物が見られ、1周約40分の遊歩道や展望所、弁財天などの史跡、茶店などがあり散策も楽しめる。また全長約252メートル、朱塗りの福浦橋は緑とのコントラストが美しく撮影スポットとしても人気。別名「出会い橋」とも呼ばれカップルや若者の姿も多く見られる。

【見どころ3】松島の四季の美しさを堪能するなら「西行戻しの松公園」へ

多くのソメイヨシノが咲き桜の名所としても知られる「西行戻しの松公園」画像提供:(一社)松島観光協会

雪化粧した冬の松島は絵画のような美しさ画像提供:(一社)松島観光協会

鎌倉時代の歌人、西行法師が諸国行脚の折り、松の大木の下で出会った童子と禅問答をして敗れ、松島行きをあきらめたという由来の地でもある「西行戻しの松公園」。高台にあり展望台からは松島湾が一望できる見晴らしのよい公園で、晴れていれば遠くに金華山を見ることもできる。春には多くのソメイヨシノが咲き誇るほか、秋の紅葉、雪景色と松島の四季折々の絶景を堪能できる絶景スポットだ。

【見どころ4】松島を海から見渡すクルージングは迫力満点!

遊覧船での島巡りは松島のおすすめコンテンツの1つ※写真は丸文松島汽船(あおば)画像提供:(一社)松島観光協会

松島の景観を間近で堪能できるのが遊覧船の醍醐味※写真は松島島巡り観光船(仁王丸)画像提供:(一社)松島観光協会

松島に来たからには体験してほしいコンテンツのひとつが遊覧船での島巡り。海上から島々を眺めるクルージングでは、荒波によって浸食された奇島の岩肌や松の枝ぶり、船と並走するウミネコなどを間近で見ることができ、陸上からとはひと味違うダイナミックな景観が楽しめる。湾内1周や松島と塩釜を結ぶコースなど趣向を凝らしたプランを運航各社で用意しているので、詳しくは公式サイトをチェックしてみよう!

【見どころ5】雄大な松島湾を望む4つの絶景ポイント「四大観」

四大観は松島湾を一望できる東西南北4つのビュースポットで、江戸時代後期に仙台藩の儒学者・舟山萬年によって選定され、麗観(れいかん)、偉観(いかん)、壮観(そうかん)、幽観(ゆうかん)と景色に合わせた呼称が付けられている。どの場所からも雄大な自然と歴史の面影が感じられ、雄大な眺めから優美、幽玄な眺めとそれぞれ違うが絶景が待っているので、訪れた際はぜひ4つの景色を見比べてほしい。4カ所は山頂にあるので、数分から数十分の簡単なハイキングもあわせて楽しもう!

〇大高森「壮観」

松島の形状を箱庭のように見られることから「壮観」の名が付いた大高森画像提供:(一社)松島観光協会

松島湾の東側、対岸となる東松島市宮戸島のほぼ中央にある高峰で、松島の形状を箱庭のように見られることから「壮観」と呼ばれる。大高森山頂からは360度のパノラマが広がり、男性的な荒々しさの嵯峨渓と穏やかで女性的な松島湾の景色を望むことができる。特に夕日が沈みゆく時間帯の松島湾は一見の価値あり。

〇多聞山「偉観」

雄大な景観から「偉観」と名付けられた多聞山画像提供:(一社)松島観光協会

馬放島や地蔵島など松島湾内の島々が眼下に広がる七ヶ浜町の多聞山。多聞山展望広場公園内の毘沙門堂裏側の断崖からは、太平洋から打ち寄せては砕け散る波が眺められ、その雄大さから「偉観」と名付けられた。島々を背景に塩釜港に出入りする大小の船舶の往来も見ることができ撮影スポットとしても人気。

〇富山「麗観」

富山観音からは松島が一望でき、その景色は「麗観」と呼ばれる画像提供:(一社)松島観光協会

杉や松、樅の大木に覆われた自然豊かな富山。山頂の大仰寺には奥州三観音の1つとされる富山観音があり、静寂で趣のある寺の庭から松島湾を大観できる。東南西の三方が一望でき、 かつては明治天皇も登ったとされる由緒ある場所。

〇扇谷「幽観」

【写真】四大観のひとつ扇谷から眺めるご来光の美しさは格別画像提供:(一社)松島観光協会

紅葉の名所としても知られる扇谷。真っ赤に色づくカエデが見事画像提供:(一社)松島観光協会

双観山の背後にある高地で、山頂から松島湾の入り江が広がる扇のように浮かんで見えることから扇谷と呼ばれている。頂上には仙台藩主の茶亭跡と展望台があり、古来より絶景スポットして親しまれていたことが伺える。秋にはカエデが美しく色づき紅葉の隠れた名所でもある。

【グルメ】松島を訪れたからには味わいたい絶品海の幸!冬は「カキ」夏は「アナゴ」!

殻付きのカキを豪快に焼き上げる様子は松島ならではの光景画像提供:(一社)松島観光協会

松島産のカキは他の生産地に比べ小ぶりだが、旨味がぎゅっと濃縮されている※画像はイメージ画像提供:(一社)松島観光協会

黒潮と親潮、津軽海流がぶつかることから優れた漁場として知られる松島近海。年間を通して多種多様な海の幸が松島湾で水揚げされているが、その代表格とされるのがカキとアナゴ。松島の豊かな海に育まれたカキはぷりぷりの弾力と濃厚でクリーミーな旨味が特徴で「かき小屋(10月から3月)」ではカキの食べ放題を実施。とれたて新鮮な旬のカキを心行くまで堪能できるほか、周辺の飲食店ではカキの天ぷら、牡蠣丼などバラエティ豊かなメニューを提供している。

ふっくらとした身と甘辛いタレの組み合わせが絶妙の「穴子丼」※画像はイメージ画像提供:(一社)松島観光協会

器からはみ出るほどのアナゴの天ぷらは写真映えもバッチリ!※画像はイメージ画像提供:(一社)松島観光協会


また、松島に来たからには食べたいもう1つの海鮮グルメがアナゴ。松島産のアナゴは身がふっくらと柔らかく脂がのり、一度食べるとやみつきになるおいしさ。6月から9月が旬とされているので夏場に松島を訪れた際はぜひともご賞味あれ!

【お土産】約700年の歴史を持つ隠れた銘菓「松島こうれん」は贈っても貰ってもうれしい

歴史と伝統が詰まった「松島こうれん」は奥深くやさしい味わい画像提供:(一社)松島観光協会

松島には海産物やスイーツなど多彩なお土産が揃っているが、せっかく訪れたからには知る人ぞ知るお土産をゲットしたい!そんなときにおすすめの逸品が1327年(嘉暦2年)創業の老舗銘菓、紅蓮屋 心月庵が手掛ける「松島こうれん」だ。約700年前から一子相伝23代に渡り独自の製法を受け継ぎ、熟練の職人が1枚1枚手焼きで仕上げた米菓子は、さっくりとしたやさしい食感と上品な味わいが特徴。無添加で厳選した宮城県産ササニシキを原材料にしているので大人から子供まで安心して食べられる。2013年観光庁主催の「世界にも通用する究極のお土産」にも認定され、松島の名物として人気が高まっている。長年愛されている地元の銘菓をぜひ味わってみよう。

【イベント】松島の冬の味覚を堪能する2大イベント「松島かき祭り」「宮城まるごとほろ酔い新酒まつり」

松島産の旬のカキをおなかいっぱい味わおう!画像提供:(一社)松島観光協会

日本有数のカキの産地として名高い松島ならではのグルメイベントが「松島かき祭り」。松島を代表する冬の味覚を堪能できるとあって3万人以上が訪れる。毎年2月の第1日曜に行われ、殻付きカキやカキ汁、蒸しガキ、カキご飯など多彩なメニューが目白押しのカキ好きにはたまらない催しだ。さらに同じ日程で行われる「宮城まるごとほろ酔い新酒まつり」(2月の第1土日開催)では、この時期に出揃う宮城県の新酒の飲み歩きも楽しめる。カキと日本酒の最高の組み合わせが待っている2月の松島をお見逃しなく!

【おすすめコース・回り方】どこに行こうか迷ったら松島観光協会の公式サイトをチェック!

絶景スポットや史跡、遊覧船など見どころが盛りだくさんの松島だけに、旅行中は限られた滞在時間の中で効率的に名所を巡りたい。行先やプランに迷った際は松島観光協会の公式サイトをチェックしよう!伊達政宗歴史館や五大堂、瑞巌寺などを散策する「伊達の息吹を感じる」編と、遊覧船や松島レトロ館、藤田喬平ガラス美術館などの体験スポットを巡る「松島プレジャースポット」編といったテーマ別の観光コースを紹介しているので参考にしてほしい。

また、観光協会の方によると松島湾に面する国道45号線にはお土産店や飲食店が軒を連ねにぎわいを見せるが、通りから1本入った寺町周辺や水主町通りには、落ち着いた雰囲気のカフェや雑貨店、パン店などが点在しているので裏路地散策をするのもおすすめとのこと。少し足を延ばして地元の方とふれあったりやお気に入りの店を見つけるのも楽しい。

【アクセス・混雑情報】仙台市内からのアクセスも良好!

松島湾へのアクセスは、車の場合は三陸自動車道松島海岸ICから約10分。電車の場合はJR仙台駅から最寄りのJR松島海岸駅まで仙石線利用で約40分。JR松島海岸駅から松島中心部へは徒歩10分と仙台市内からのアクセスも良好。平日は比較的空いているが、週末や大型連休の際は混雑し、周辺道路の渋滞や駐車場の順番待ちが予想されるため公共交通機関を利用しよう。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・各施設、店舗に消毒液を設置しています。
・遊覧船の券売所、施設入口等にて検温を実施しています。
・待機列が生じやすい場所には、一定間隔を保つ表示があります。
・飲食店では客席の削減や喚起を実施しています(テイクアウトを行う店もあり)。
・各施設、店舗ではレジカウンター等に飛沫感染防止対策を実施しています。
※対策は各施設、店舗により異なります。

取材・文=角川アップリンク

<施設情報>
住所:宮城県宮城郡松島町
アクセス:【電車】JR松島海岸駅から徒歩5分またはJR松島駅から徒歩20分 【車】三陸自動車道松島海岸ICから約10分
駐車場:町営 三十刈駐車場(296台無料)、西行戻しの松公園駐車場(54台無料)、石田沢防災センター駐車場(180台無料)※有料の民間駐車場が各所に多数あり

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年9月時点の情報です。

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