大國魂神社の完全ガイド!参拝前に知っておくと便利な情報が満載

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東京ウォーカー(全国版)

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かつて武蔵国の中心として栄えた大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)の見どころやお土産情報など、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介しているイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

神社の入り口に建つ社号標


大國魂神社ってどんなところ?

【写真】朱色に塗られた中雀門をくぐって拝殿へ

大國魂神社は、東京、埼玉、神奈川にまたがる大きな領地を誇った武蔵国の総社。出雲大社の大国主神と同じ「大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)」を主祭神に祀る、東京五社のうちの一社だ。東京五社の中では最も古く、源頼朝や徳川家康など、時の権力者たちも崇敬した由緒ある神社で、ここを参拝すると武蔵国のほとんどの神社をお参りしたことになる、大変ありがたい場所として親しまれてきた。縁結び、厄除け・厄払いにご利益があるとされる大國魂神社は、111年(景行天皇41年)5月5日に創建されたと伝えられている。

645年(大化元年)の大化の改新の後に武蔵の国府が境内に置かれ、境内に国内の諸神を配祀(はいし)したことが武蔵国の総社の始まり。時の権力者たちからも厚い信仰を受け、源頼朝は1182年(寿永元年)に妻の北条政子の安産の祈願のため使節を遣わし、1186年(文治2年)に社殿を造営。また、徳川家康は、社領五百石を寄進し、社殿及びその他の造営に心力を尽くした。さらに、1667年(寛文7年)には、4代将軍家綱の命により社殿が造営され、都文化財として現在も残っている。

そんな由緒ある神社では、伝統的な祭りが多く行われると共に、初詣やお宮参り、七五三、ご祈祷などを通して、地元・府中の人を中心に多くの人々から親しまれている。

【基本情報】大國魂神社の基礎情報をチェック!

凛とした空気の中、夕陽を浴びる拝殿

境内には7つの神社と、日本一のくり抜き胴の太鼓などが展示されている宝物殿、ふるさと歴史館など見どころがたくさん。ゆっくり参拝して回ろう。

参拝時間は、例年9月15日から3月31日までは6時30分から17時、4月1日から9月14日までは6時から17時までとなっている。参拝は無料だ。

【見どころ1】天然記念物に指定されている700メートルのケヤキ並木

御影石製では日本一とされる大鳥居。ケヤキ並木がこの辺りから続く

大國魂神社の参道になっている馬場大門(ばばだいもん)のケヤキ並木は、1924年(大正13年)12月に国名勝天然記念物に指定。随神門(ずいしんもん)から北に247本(境内175本、並木72本)が並ぶ、全長700メートルのケヤキのトンネルだ。毎週、日曜日と祝日の正午から午後6時まで歩行者天国となり、不定期でマルシェなどのイベントが開かれるそう。

並木の始まりは1062年(康平5年)にまでさかのぼり、源頼義、義家父子が、前九年の役の戦勝祈願御礼として、ケヤキの苗1000本を寄進したことに始まると伝えられている。現在の最古木は、徳川家康が関ヶ原の合戦と大坂両役の戦勝御礼として馬場を献上した際に植えた苗が成長した姿と考えられ、樹齢は約600年となる。

【見どころ2】パワースポットとしても知られる御神木の大イチョウ

本殿の前に建つ拝殿でお参り。流造・切妻千鳥破風・銅板葺素木造の風格ある造り

拝殿をお参りしたあとに訪れたいのが、本殿裏にある、樹齢約1000年の御神木でもある大イチョウ。幹周り9.1メートル、高さ20メートルの大きさを誇る。言い伝えとして、その昔このイチョウの根元に蜷(ニナ)貝が生息していて、お母さんの乳が出ない際にこの貝を煎じて飲むと、乳の出が良くなるといわれ信仰されていた。現在でも、手を合わせると産後の肥立ちが良くなるといわれている。パワースポットとしても有名なので、訪れたらこちらでも手を合わせてみて。

【回り方】拝殿で参拝したあと、散策しながらぐるっと一周

神社にまつわる神具などを展示してある宝物館の入り口

まず、隨神門から中雀門をくぐり、拝殿をお参り。そのあと、拝殿の左側にある水神社や松尾神社などから時計回りに回ると、大イチョウ、東照宮、住吉神社、大鷲神社があり、一周回ると宝物殿がある。概ね大鳥居から宝物殿まで一通り参拝と拝観をして30〜40分くらいで回れる。

「古来より続くケヤキ並木や大イチョウなど、武蔵野の歴史を感じながら、ゆっくりとその雰囲気を味わってもらえればと思います」と権禰宜(ごんねぎ)の猿渡諒さん。時間に余裕があれば、大國魂神社の境内にある、郷土史などを紹介しているふるさと歴史館にも立ち寄ってみよう。

【混雑情報】混雑はなし!夕方には鼓楼の音が境内に響き渡る

参道を歩く巫女さん。ぴんと張り詰めた厳かな雰囲気が漂う

特に混雑する時間帯はないが、参拝は閉門時間までに。夕方には鼓楼で、日没時刻を知らせる太鼓の音を聞くことができる。

【イベント】年間400近い祭りが開催される

毎年5月に行われるくらやみ祭り。山車や神輿が街を練り歩く府中の風物詩

毎年4月30日から5月6日に東京都の無形民俗文化財に指定されている「くらやみ祭り」が行われる。武蔵国の国府祭を起源とする例大祭で、かつては深夜に行われていたことが命名の由来。期間中は神輿や山車がケヤキ並木など町中を練り歩き、多くの祭りが行われる。ほかにも、毎日行われる「御日供祭(神様に食事を差し上げる祭)」や「すもも祭り」、「くり祭り」を含め、年間400近い祭りが行われている。

【お土産】厄除や八方除け、縁結びの貝守りが人気!

カラスの絵が織られた厄除・八方除けのお守りや、一つひとつ絵柄が異なる縁結び貝守り(共に800円)が人気。参拝のお土産には、青木屋 府中けやき並木通り店の「東京ミニバーム 武蔵野日誌」や、御菓子司 亀田屋の「鮎もなか」がおすすめ。

【アクセス】大國魂神社への行き方をチェック!

神社へのアクセスは、電車なら京王線府中駅で下車して徒歩5分。またはJR武蔵野線・南武線府中本町駅より徒歩5分。車なら中央自動車道稲城IC、府中スマートICから約10分。駐車場は、参拝者用の無料駐車場(約50台)と有料駐車場(約200台)がある。

取材・文=北村康行

<施設情報>
住所:東京都府中市宮町3-1
時間:6:30~17:00(9月15日~3月31日)、6:00~17:00(4月1日~9月14日)
休み:年中無休
料金:参拝無料(宝物殿:大人200円、学生100円)
アクセス:【電車】京王線府中駅で下車して徒歩5分。またはJR武蔵野線・南武線府中本町駅より徒歩5分。【車】中央自動車道稲城IC、府中スマートICから約10分
駐車場:無料(約50台)、有料(約180台)

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※2023年10月時点の情報です。

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