小田原城の観光の見どころを徹底紹介! 抜群の眺望と歴史を体感しよう【コロナ対策情報付き】
東京ウォーカー(全国版)
小田原城の見どころからお土産・グルメまで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)
小田原城ってどんなところ? 江戸時代のころの姿を再現
大森氏により15世紀の中ごろに初めて築かれ、1501年ごろまでに北条氏の拠点となったといわれる小田原城。北条氏が城主となってからは、その関東支配の中心拠点として整備。上杉謙信や武田信玄の侵攻を退け、戦国時代には難攻不落の城として知られるようになった。最大の特徴は豊臣秀吉の来攻に備えて城下を囲む総距離9キロメートルにもおよぶ総構えで、その完成により日本最大規模の中世城郭(平山城)に発展。
しかし、1590年に「石垣山一夜城」の築城などでも知られる豊臣秀吉との小田原合戦によって城を明け渡す。江戸時代には、大久保氏、稲葉氏らが城主となり、幕末まで重要な役割を果たしたが、1870年に廃城となりほとんどが解体した。残された石垣も関東大震災で崩れ落ちてしまったが、1960年に天守閣が復興されると、常盤木門なども相次いで復元され、現在では、江戸期の姿が見られるようになっている。
現在の小田原城跡は、本丸・二の丸の大部分と総構えの一部が国の史跡に指定され、お堀の内側には「NINJA館(歴史見聞館)」や「こども遊園地」といった施設も。「日本100名城」にも選定された名城・小田原城の見逃せないポイントやお土産などを紹介していく。
※NINJA館(歴史見聞館)は土日・祝日のみ、入場はWEB予約制。

【見どころ】天守閣の展望回路からの眺めは絶景
まず訪れたいのが、1960年に復興され、小田原市のシンボルとして愛される天守閣。江戸時代から残る資料をもとに再建。3重4階の天守櫓に付櫓、渡櫓を付した複合式天守閣で、地上38.7メートルの高さとなっている。内部は、小田原城や歴代城主の歴史にかかわる展示施設となっており、2016年の平成の大改修により、耐震改修が行われると共に展示もリニューアル。江戸時代や戦国時代の歴史がこれまで以上にわかりやすく説明されている。
天守閣を訪れたなら、1階と2階にあるシアターで小田原城にまつわる映像を見てから展示を回ると、より深く小田原城について理解できるはず。3階の展示室では小田原ゆかりの美術工芸品や発掘調査について、4階では明治時代から現代に至るまでの小田原城の歴史を写真などで紹介している(時期により展示内容に変更あり)。
※当面の間、1階のシアターは休止中。
また、最上階の天守閣5階は、江戸時代の天守に祀られていたとされる、摩利支天像の安置空間を再現。さらに展望回路があり、小田原城下の景色を360度見渡すことができる。日没からはライトアップも行われ、2021年4月1日から天守閣と公園内の照明がカラーLEDに。ライトアップされた夜の小田原城もお見逃しなく!

【回り方】広報担当者のおすすめは正規登城ルート!城門も見ごたえあり
天守閣はもちろんのこと、復元された3つの城門も見逃せない。まずは、正面入り口から入ってすぐにあるのが、馬出門(うまだしもん)。二の丸の正門にあたる銅門(あかがねもん)は、その名の通り、銅板の装飾が美しい門。毎週土日・祝日に内部を特別公開している。最後に、常盤木門(ときわぎもん)は本丸の正門にあたる門。重要な防御拠点でもあるため、他の門と比べて大きく堅固な造りになっている。
実際に訪れた際の回り方について、小田原城の広報担当は「正面入り口から入り馬出門→銅門→常盤木門→天守閣と通る正規登城ルートがおすすめです。復元されたそれぞれの門を間近に見て、歴史を感じるのが楽しみのひとつです」と教えてくれた。

また、常盤木門の1階では、甲冑着付け体験を実施。鎧兜や着物を着ることができ、武士やお姫様、忍者などに扮して、小田原城をバックに記念撮影できる。さらに2階は「常盤木門SAMURAI館」になっており、甲冑や刀剣などの優品が見られるほか、武士の世界観を表現したプロジェクションマッピングも観賞できるので、時間がある人は立ち寄ってみよう。
※甲冑着付け体験は土日・祝日のみ実施

【イベント】口コミで評判の桜は必見!四季折々の花景色を楽しもう
花の名所としても有名で、園内ではさまざまな植物が楽しめる。2月から3月上旬の「小田原梅まつり」、3月下旬から4月上旬の「小田原桜まつり」、6月上旬から下旬の「小田原城あじさい花菖蒲まつり」、11月3日から11月中旬の「小田原城菊花展」と、四季折々の景色が堪能できるイベントを開催。また、毎年5月3日に行われる「小田原北條五代祭り」は、小田原市内最大の観光イベント。武者隊、鉄砲隊などが小田原城を中心に小田原市内を練り歩き、見応えたっぷりだ。中止する可能性もあるため、開催状況は公式サイトで確認しておこう。
【お土産・グルメ】来城記念に御城印をゲット
最近では、お城巡りの記念に、お城における御朱印ともいえる“御城印”を集める人も多く、小田原城でも天守閣1階のチケット販売窓口で御城印を販売している。小田原城の城名と北条氏の家紋「三つ鱗」をあしらった「戦国時代バージョン」と、後期大久保氏の家紋と歴代から崇敬された「摩利支天」と梵字をあしらった「江戸時代バージョン」の2種類があるので、好みのものをゲットしてお土産にしよう。御城印帳も販売しているので、御城印を集めている人や、小田原城の御城印をきっかけに集め始めようとしている人は要チェックだ。
小田原城を訪れた際のランチは、小田原城址公園内にある本丸茶屋が便利。小田原城天守閣のすぐそばにあり、眺望も抜群。うどんやそばなどはもちろん、北条氏の家紋をイメージした「小田原戦国武将茶漬丼」といった北条氏にまつわるメニューなども揃えているので、ぜひ立ち寄ってみよう。
【アクセス・料金・所要時間】電車アクセスが便利!周辺情報もチェック
電車で訪れる場合は、東海道新幹線、JR・小田急電鉄・伊豆箱根鉄道大雄山線・箱根登山鉄道の各線が通る小田原駅から徒歩で約10分。車の場合は西湘バイパスを使い、小田原ICから約5分。小田原厚木道路からは荻窪ICで降り約10分。東名高速道路利用の場合は、大井松田ICで降り約40分。ただし、小田原城址公園には一般駐車場がなく、周辺の有料駐車場を利用することになるので、公共交通機関を使うのがおすすめだ。なお、小田原駅周辺は寺社やホテルが多く、宿泊してじっくり観光してみるのもいい。
小田原城は施設により料金が異なり、メインとなる天守閣の入場料は、一般が510円、小中学生は200円となっている。常盤木門SAMURAI館は一般が200円、小中学生は60円。また、天守閣と常盤木門SAMURAI館の2館共通券は、一般が610円、小中学生は220円となっているので、複数施設を見学する場合は共通券を購入した方がお得だ。
見学時間は約1時間程度だが、常盤木門SAMURAI館で甲冑着付け体験などをする場合は2時間程度みておくとよい。土日・祝日の11~14時ごろは混雑してチケット購入に多少時間がかかる可能性があるので、早めの時間に訪れるのがベター。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・入館時に検温とアルコールによる手指の消毒、マスクの着用をお願いしています。
・館内の手すりなどお客様が触れられる場所は、消毒液などによる清掃を強化しています。
・空調設備を適切に運用し、換気に努めています。
・天守閣では館内入り口、トイレ、5階展望デッキ出入り口、授乳室などにアルコール消毒液を設置しています。
・お客様とスタッフの健康・安全を考慮し、スタッフはマスク・フェイスシールドを着用しています。
<施設情報>
・住所:神奈川県小田原市城内6-1
・アクセス:【電車】東海道新幹線、JR・小田急電鉄・伊豆箱根鉄道大雄山線・箱根登山鉄道小田原駅から徒歩10分
【車】西湘バイパス小田原ICから約5分、小田原厚木道路荻窪ICから約10分、東名高速道路大井松田ICから約40分
・営業時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
・休館日:12月第2水曜、12月31日~1月1日
・駐車場:なし
・料金:天守閣入場料 一般510円、小・中学生200円ほか
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※2021年4月時点の情報です。
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