北野天満宮の楽しみ方を徹底紹介! 国宝・社殿やパワースポットの撫牛も【コロナ対策情報付き】

2021年4月1日 18:00更新

東京ウォーカー(全国版)

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北野天満宮の見どころから回り方やお土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介しているイベントや施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

北野天満宮ってどんなところ?日本全国の天満宮の総本社、学業成就のご利益で人気

京都市上京区馬喰町に位置する北野天満宮


京都の北野天満宮は、「学問の神様」として信仰されてきた菅原道真(すがわらのみちざね)公を主祭神とする神社。全国約1万2000の天満宮・天神社の総本社であり、「天神さん」として親しまれている。福岡の太宰府天満宮に並ぶほどの伝統を誇り、その歴史はなんと1000年以上! 幼少のころから多彩な才能の持ち主であった道真公にあやかり、現在は特に学業成就や武芸上達にご利益があるといわれ、全国からたくさんの受験生が合格祈願に訪れている。また、道真公の命日である2月25日に因み、毎月25日は御縁日として露天が立ち並び、参拝者が絶えない。

毎月25日を楽しみに訪れるカップルや家族連れも多い


【歴史】“道真の怨霊鎮静”という目的から、学問の神へ

菅原道真公は幼少より弓の名手としても知られていた

菅原道真といえば、入試にも出る日本の歴史上の人物だ。少しおさらいすると、幼いころから優秀で、その優れた才能により醍醐天皇の時代に右大臣に。道真の提案により、それまで行なっていた遣唐使の派遣を中止したことでも有名だ。が、それに嫉妬する左大臣・藤原氏の陰謀により、無実の罪で九州の大宰府(今の福岡県)へ流されてしまい、そのわずか2年後に没することとなる。

その後、都では落雷などの災害が相次ぎ、これらの異変は道真の怨霊の仕業ではないかと恐れられるようになり、道真の怨念を鎮めるため、947年にその霊をお祀りしたのが北野天満宮のはじまりである。江戸時代に入ると、道真の怨念を鎮める意味合いは薄れ、優れた学者としての道真の一面から、学問の神様のいる寺社として親しまれるようになった。

【回り方・所要時間】「本殿をお参りして終わり」にせず、拝殿から摂社・末社まで巡るべし

北野天満宮の鳥居は3つあり、今出川通に面した場所に一番大きな「一の鳥居」、参道を進むと「二の鳥居」「三の鳥居」と続く。この参道は見渡しがよく、ゆったり散歩するのにもおすすめだ。参道のまっすぐ先には巨大な「楼門」があり、そこをくぐると大きな赤目の神牛がお出迎え。楼門から左に折れ少し進むと、国の重要文化財に指定されている「三光門」が見えてくる。

1921年に奉納された一の鳥居



ここまで来ると、不思議に思う人がいるかもしれない。多くの神社は参道を進むと真正面に御本殿が建てられているが、ここ北野天満宮では、御本殿が参道正面になく、西にズレているのだ。昔、この地には地主神社があり、のちに現在の社殿を建てたため、正面は昔の地主神社をそのままにお祀りしているのだそう。

さて、いよいよ国宝に指定されている「御本殿」へ。願いごとを唱えながらしっかり参拝したら、裏手へ回ることをお忘れなく。そこには「裏の社」と呼ばれる御簾がかかった「拝殿」があり、道真公のご先祖、祖父、父という御后三柱(ごこうのみはしら)が祀られている。天満宮の参拝は、御本殿と拝殿を礼拝することが常とされているので、ぜひここもお参りを。

北野天満宮境内マップ。一の鳥居からまっすぐのびる参道の先に地主神社があるのがわかる


1時間ほどで一回りすることができるが、北野天満宮の境内を散策していると、御本殿を取り囲む形で多数の摂社・末社に気付くはず。御本殿のお参りだけではもったいないので、子授け・安産の神を祀る「白太夫社(しらだゆうしゃ)」や金運・開運招福の神を祀る「福部社(ふくべしゃ)」なども回ってみよう。

【見どころ1】国宝の御本殿をはじめ、重厚な建築美を楽しむ

国宝・御本殿。2020年7月に内部修復が完了し、黒を基調とする造営当時の姿がよみがえった

国宝や重要文化財、境内の梅苑、御土居が残るもみじ苑など、建築物や自然も楽しむことができるのが北野天満宮の魅力。総面積約500坪の雄大な桧皮葺屋根(ひわだぶきやね)をいただく社殿は、現存する最古の権現造りのもの。御本殿と拝殿が石の間という石畳の廊下でつながり、御本殿の西には脇殿を、拝殿の両脇には楽の間を備えた複雑な構造となっている。唐破風や黄金色に輝く装飾、精緻な彫刻の数々は、絢爛豪華な桃山文化の建築ならでは。毎月25日のライトアップでは吊燈籠に火がともされ、幻想的な眺めに。

日と月はあるが、星がないため、北野天満宮の三光門は「星欠けの三光門」と呼ばれている

楼門と拝殿の間に建つ中門は「三光門」と呼ばれ、極彩色に彩られた彫刻が非常に美しく、北野天満宮のシンボル的な建築として知られる。三光とは、「日」「月」「星」を意味し、梁の間に彫刻があることが名の由来だが、実際にチェックしてみると、日の彫刻と月の彫刻は発見できるが、星の彫刻だけ見当たらない…。その理由としては、かつて朝廷があった大極殿から望むとちょうどこの門の上に北極星が輝くことから、星が刻まれなかったのだとか。天空と一つになって平安京を守っていたとされるこの伝説は、「星欠けの三光門」として、今も北野天満宮の七不思議に数えられている。 社殿と同様、桃山時代の建築様式で、重要文化財に指定。そのほか、東門、後門、回廊、透塀といった建築物が重要文化財である。

三光門の真下から天井を見上げると「日の彫刻」(左)、そのやや北の天井には金色の「月の彫刻」(右)が見られる


【見どころ2】色とりどりの梅の間にのびる散策路からの景色は圧巻

見ごろになると、楼門の周辺では梅の花が競うように咲き誇る


北野天満宮は、京都を代表する梅の名所。菅原道真が梅をとても愛し、大宰府左遷の際には庭にあった梅に「東風(こち)吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ(「春を忘るな」とも)」と和歌を詠んだこと、そして、その梅が一晩で大宰府に飛来したという飛梅(とびうめ)伝説ができたことから、天満宮では梅が神紋(しんもん)となった。例年、2月上旬から3月下旬にかけて梅苑を公開していて、白梅、紅梅、一重、八重など50品種・約1500本といわれる梅が境内を彩る。特に2月25日には梅花祭と梅花祭野点大茶湯が行われるので、それに合わせて参拝するのもおすすめだ。

【見どころ3】境内に十数体ある「撫牛」をなでて願掛け

境内のあちらこちらに、表情の異なる大小さまざまな「撫牛」がある

北野天満宮の境内には、牛が神使であるとされていることから、数多くの牛の像が見られる。その理由は、道真公が丑年であったこと、道真公が亡くなった日が丑の日であること、道真公が大宰府に下るときに牛にまたがっていったことなど、ほかにも諸説あり。十数体ある牛の像の大きさや材質、表情など同じものは1つとしてないが、ほぼ共通しているのは“横たわっている”ということ。牛の像の頭をなでると頭がよくなるといわれているため、「撫牛(なでうし)」と呼ばれ、人通りの多い場所にある撫牛はピカピカ!また、唯一の横たわっていない牛(立ち牛)が、拝殿の欄間(らんま)に刻まれているので、参拝した際はぜひ拝殿中央上の欄間に注目してみよう。

【見どころ4】350本の紅葉が色づくもみじ苑

清流紙屋川の川面に映える紅葉は、安らぎを与えてくれる

1591年、豊臣秀吉公が洛中洛外の境界・水防のために京都をぐるりと囲むように築いた土塁「御土居(おどい)」。現在、市中に残る10カ所が史跡に指定されているが、なかでも北野天満宮の御土居は原型に最も近いとされる。境内の西の一帯にのびるこの御土居は、もともと非公開で、秋の「史跡御土居のもみじ苑」として公開されたのは2007年が最初。以来、北野天満宮は約350本の木々が紅葉する名所としても注目を浴びている。脇を流れる紙屋川にかかる朱塗りの太鼓橋「鶯橋」からの眺めは絶景だ。

また、新緑の季節、初夏の青もみじの清々しい美しさもまた格別。かつて紙漉き場であった紙屋川の水面が鮮やかな新緑を映し、生命力あふれる景色が見られる。

2015年より初夏にも公開されるようになったもみじ苑。鶯橋の朱色に青もみじの新緑がよく映える



【お土産】学力向上を願って!学業守りは北野天満宮ならでは

お守り、お札で天神さまのご加護を身近に


北野天満宮に来たからには、やはりおさえておきたいのが「学業成就」のご利益。お守りやお札、おみくじまで、学業にまつわるものが多数揃えられている。なんと、桐箱に入った入試・試験合格・学力向上を願うお守り(初穂料 税込2000円)もあり、その豪華さから願いが叶いそうな雰囲気も加わって、受験合格を祈願する本気の学生たちに人気だ。

また、三光門の真上に輝く星のエネルギーが込められた、青福、黄寿、赤喜、白楽、紫祝の五色のお守り(初穂料 各税込1000円)も、贈り物にすれば北野天満宮らしいお守りとして喜ばれるだろう。

入試・試験合格・学力向上を願うお守り「学業御守(桐箱入り)」

「青福」「白楽」「赤喜」「黄寿」「紫祝」それぞれに異なるご利益があるので、自分に合った星まもりを選ぼう


【混雑情報】屋台も立ち並ぶ初詣は、年明けすぐに大混雑

北野天満宮の例年の初詣の参拝客数は、3日間で約60万人。最も混雑するのは、1月1日の0時からで、毎年参拝を待つ人の列で入場制限がかかる。元旦より日がたつにつれて参拝客数も落ち着きをみせていくが、境内から表参道を中心にずらりと並ぶ屋台は、1~3日までの出店がほとんどなので、屋台を楽しみたい場合は3日までに初詣に行くのがよいだろう。

【アクセス】JR京都駅ほか主要駅から市バス利用がおすすめ

公共交通機関を利用する場合は、バスが最も一般的で、京都駅や阪急・京都河原町駅、京阪・三条駅といった主要な駅からバスが運行している。停留所「北野天満宮前」下車すぐなので便利だ。嵐山方面から行く場合は、京福電鉄・北野白梅町駅から徒歩5分。駅から北野天満宮本殿までは徒歩10~11分ほど。車の場合は、名神高速道路京都南ICまたは京都東ICより約30分。参拝専用の無料駐車場がある。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・発熱や咳、倦怠感など、体調に不安のある方はご参拝をお控えください。
・マスク着用でのご参拝をお願いしております。
・境内各所に消毒液を設置しております。手指の消毒にご協力ください。
・授与所等の受付にはビニールカーテンを設置しています。
・昇殿者の人数を制限しておりますので、御祈祷の待ち時間が通常より長くなる場合があり、付き添いの方の人数制限をさせていただく場合もございます。御社殿内は扉を開放して換気しており、間隔をあけて着座いただきます。御祈祷中もマスクを着用ください。
・手水舎の柄杓(ひしゃく)は撤去しております。流水にてお清めください。
・神社職員はマスクを着用して対応しております。
※これらの対応は状況により変更することがございますので、ご了承ください。

取材・文=水島彩恵

<施設情報>
住所:京都府京都市上京区馬喰町
アクセス:【電車】JR京都駅からバスで北野天満宮前停留所下車、徒歩1分 【車】名神高速道路京都南ICまたは京都東ICから約30分
営業時間:楼門 6:30~17:00/社務所・授与所9:00~17:00 
※境内の拝観は自由です
※もみじ苑ライトアップ期間や正月等は夜間も開門しています。公式サイトの各行事のお知らせ記事をご覧ください
駐車場:約300台 無料 ※駐車は参拝時間内に限ります。毎月25日は縁日のため駐車不可、公共交通機関でお越しください
料金:入場無料、宝物殿(開館日は公式サイトにて確認)、梅苑、史跡 御土居の青もみじ、もみじ苑は有料。詳細は公式サイト参照


※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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※2020年10月時点の情報です。

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