注目の演出家が“ラブ&ユーモラス”をテーマに北九州を描く!
九州ウォーカー
2月26日(日)から3月5日(日)まで、北九州芸術劇場プロデュース「しなやか見渡す穴は森は雨」の公演が北九州芸術劇場・小劇場で行われる。

北九州芸術劇場プロデュースとなる同公演は、旬な劇作家・演出家が北九州に約1か月間北九州に滞在し、物語を創作するシリーズの9作目。今作は、2012年に岸田國士戯曲賞を受賞するなど、脚本家・演出家・俳優として多方面に渡り活躍するノゾエ征爾が作・演出を行う。

プロデューサー能祖將夫(のうそまさお)は、「ノゾエさんの世界観は僕の感覚で言うとビターファンタジーというか、地上3cmくらいに浮遊している登場人物がよくでてくる。その人物達が葛藤を抱えていたり、苦難や苦渋を背負っていたり、愛が欲しかったり。それがどこかおかしなことになっていくのですが、それをシリアスでもなくコメディでもなく、微妙なところで描く世界観が好きですね。それとノゾエさんは、舞台美術に何か物語を象徴させていく。例えば前回のドラマだと糸を使ってそこに人間関係を集約させてみたり、抽象度の高い舞台美術ですが、今回も果たしてどのような舞台美術になるのか、ということも楽しみだなと思っています」と期待を言葉にした。

ノゾエは、作品の内容について「具体的にはまだ何とも言えないところがあるんですが(笑)、舞台は北九州です。北九州で生活している身近な人達。例えば女子高生とか、普通に街を歩いていたら困った状況に遭遇する男性とか、そういういくつかの人間関係が派生して大きな群像劇になっていく。何回か北九州に来させていただく中で、何か曇っているような、グレーのようなものをどこか感じていて。曇っている=負のイメージではなく、そこから何か晴れやかに見渡すような感じが作品で描けたらと思っています。僕の作品には穴がよく出てくるんですが、それはハマったり落ちるものだったり、時には生まれるところだったり、光が差し込むところだったり。そういう生きづらい中で光を見ている、見つけられるような作品にしたいなと思っています」と語った。

同作品の出演者は、北九州・福岡を中心に113名の応募者からオーディションで選出された16名。また作品タイトルは、出演者の頭文字を組み替えて考えられたもの。生きづらい日々の中で葛藤する人々を“ラブ&ユーモラス”に描いた物語は、きっと多くの人が共感できるだろう。【福岡ウォーカー編集部/鶴田知子】
鶴田知子
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