ころんとキュートなフェルト作品に感動!コスメにロールケーキ、味噌汁も
関西ウォーカー
クマや恐竜のマスコット、コンパクトの開閉もできるメイクセットまで再現したキュートなフェルト作品が、Instagramで注目を集めている。ふんわりとした優しい風合いの作品の数々は、見ているだけでも癒されるものばかり。作者であるminimofuu toyさんに、個性豊かな作品に込める思いを聞いた。

幼い息子へのおもちゃ作りが趣味に。家族からは辛口意見も!
minimofuu toyさんがフェルト作品を作るようになったのは、幼い息子さんのためにフェルトで知育玩具を作り始めたのがきっかけ。
「市販のおもちゃはせっかく買ってもすぐに飽きることが多くてもったいないと感じていたので、それなら自分で作ってみようと思いました」

乗り物好きな息子さんのため、初めて作ったのは電車や車などのおもちゃ。ほかにも独特の柔らかな雰囲気が魅力の作品ばかりだが、「家族からは『ここが違う』や『実物に似ていない』など辛口の意見が多いです(笑)」と厳しい指摘が飛ぶこともあるという。


制作するのは日中、息子さんが学校に行っている時間。1日に6~7時間は制作と撮影時間に当てているそう。さらに型紙の販売までしている本格派だが、実は特に裁縫が得意だったわけではなく、「基本的な縫い方を小中学校の家庭科で習ったぐらいで、あとは独学・自己流です」というから驚きだ。


食べ物から動物、コスメセットまで多彩なモチーフが登場するが、作品のアイデアは制作中に浮かぶことがほとんど。「1つの作品にかける時間が長いので、その間に別のものを作りたくなるということが多いです。食べ物系のフェルトおもちゃを作っている時には食べ物以外が作りたくなりますし、男の子向けのおもちゃを作っている時は女の子向けのものが作りたくなったりします。なるべく1つの作品を仕上げてから次の作品を作り始めるようにはしていますが、たまに寄り道したり、同時進行で制作しているような時もあります」と器用さを見せる。


「楽しんで作ること」が趣味を超えるクオリティに
初期のころから作り続けているメイクセットは、子供のためというより自分の趣味で作っているそう。「色の組み合わせやデザインを変えながら何度も作っていますが、飽きずに楽しく作れています」とうれしそうに話す。


恐竜も、minimofuu toyさんが大好きなモチーフ。子供の頃に見た図鑑や映画の中で好きだったものを思い出しながら制作しているが、息子さんは恐竜が怖いので、「マスコットを作っても見向きもしてくれなくて少し寂しいです」と笑う。

鮮やかな色味やころんとした形がかわいい、食べ物系も印象的。「お寿司は子供が小さい時からよく作っていました。男の子なのでおままごとはあまり興味を持ちませんでしたが、お寿司屋さんごっこは好きだったので。写真のお寿司は一番最近のもので、デザインとしては3代目になります。シャリとネタのバランスとか、サイドメニューにもこだわって作ったお気に入りの作品です」




ロールケーキは、内側に厚紙やスポンジを使わず、フェルトと綿と糸だけで作ることにこだわった作品。「スポンジのふんわりした感じや、生クリームのボリューム感・リアリティを出すのが難しかったです」とこだわりをのぞかせる。


作品を作るにあたり気を付けていることについては、「丁寧に作ることは心掛けていますが、キレイに均一に、ということにはそれほどこだわっていません。縫い目が不均一なところや形が不ぞろいなところも、手作りならではの味だと思いますし、特に食べ物のフェルトおもちゃの場合は、均一的でない方が逆に本物っぽく見えたりもします」とのこと。
作り方のコツについては、「『うまく作ろう、キレイに作ろう』ということに気を取られすぎずに、楽しんで作った方が生き生きとした魅力ある作品になるのではないかな、と思います」と話してくれた。



これから作ってみたいもの、フェルト以外で挑戦してみたいものについては、「レザークラフトでミニチュアの靴を作りたいです。ドール用の服やニット小物を作るのも趣味なので、靴も作れるようになれたらいいなと思っています」と、ほかの分野への意欲ものぞかせる。今後も、丁寧な手仕事から生み出される作品に期待したい。


取材・文=上田芽依(エフィール)
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