最もおいしそうな瞬間を切り取る「空中ミニチュアフード」。極薄・極小のポテチに感動!

関西ウォーカー

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思わず「かわいい!」と手に取ってしまうミニチュアアート。食べ物や乗り物など、大人も夢中になる小さな作品が注目を集めている。そのなかでも、指先サイズのミニチュアフードを次々と生み出しているharukaさんの作品がInstagramで話題に。harukaさんに直撃し、作品へのこだわりや込められた思いに迫った!

人気作の"空中シリーズ"がリアルすぎる!


彼女が作るミニチュアフードの特徴は、"空中に浮いていること"。のびるチーズやジョッキに注がれるビールなど、料理が最もおいしそうに見える瞬間を宙に浮かせて表現している。そんな"空中シリーズ"は、どれもついつい見入ってしまう精巧な造り。縦34㎜×横34㎜×高さ30㎜の四角い御膳のなかに小さな料理たちがきちんと納まっているあたりも、なんとも言えないかわいさだ。

たくさんの作品をアップしているInstagramで、特に評判が高かったのが「ポテトチップス」だと言う。

手書きしたというパッケージ。その緻密な作業に脱帽!


ドリンクの入ったコップにスナック菓子が盛られた大皿、袋からは本物さながらの薄さのポテトチップスが飛び出している。「パッケージを手書きしたので、そこに時間がかかりました」と、harukaさん。

ほかにも人気だったのが、「コロッケ揚げ中」や「ベーグル作り中」などの料理中シリーズ。「コロッケは揚げ油の泡、ベーグルは煮るお湯の泡にこだわりました」と、harukaさんの自信作なんだそう。

今にもパチパチと音が鳴りそうな鍋の油。揚げたてのコロッケからしたたる油の感じもリアル!

ブクブクと煮たっている様子がよく伝わってくる。ベーグルの焼き色も絶妙だ


「シリアルに牛乳」や「クラブハウスサンド」も、超リアルな作りで本物のよう。牛乳パックも手書きで、苦労したポイントの1つだと言う。クラブハウスサンドに付いてくるポテトフライを浮かせた、作者の渾身のアイデアにも注目して欲しい。

手作り感あふれる牛乳パックもかわいらしい

揚げたてサクサクポテトが盛られている瞬間!ポテトの香りがただよってくるようだ


ミニチュアフードを通じて、海外在住の作家と交流も


「樹脂粘土や石粉粘土など、ほぼ100円ショップでそろえた材料で作り上げています」とharukaさん。さらにはレイアウトを考えた後、器、小物類、中身の順番に制作し、なんと3~4日で仕上げているそう。手軽な素材かつ短期間で作り上げていることは、高クオリティの作品からは想像できない。

見事なパラパラチャーハンも短期間で仕上げる

とろ〜りチーズがたまらない!


"空中シリーズ"のヒントとなったのは、昔から大好きだったという「食品サンプル」。「約3年前、Instagramを始めることになり『何を投稿しようかな…』と考えていた時、100円ショップで樹脂粘土が買えると知って『そうだ!ミニチュアフードを作って投稿しよう!』と思い立ちました。いろいろ作っていると昔から大好きだった食品サンプルを思い出し、連作しているうちに"空中シリーズ"として定番化させました」と語る。

思い立って作り始めたというミニチュアフード。卵の殻の質感も見事

カツのサクサク感、卵のトロトロ感が伝わってきて食欲をそそる


ミニチュアフードを作るうえでのこだわりや苦労する点についても聞いてみた。「黒い四角のボックスに収まるように作るのがこだわりです。でも高さが足りない時がよくあり、サイズ感に苦労していますね」

とろみ加減も抜群。高さを出して四角に納まりにくいこともあるとか。これがミニサイズということに改めて驚き

急須の高さも計算されたもの。お茶を注いで、お茶漬けのでき上がり

リンゴの皮はもはや芸術品!


大変な作業も多いというミニチュアフードだが、彼女が最も思い入れがあるというのが「アジフライ作り中」だ。

「揚げ物の油や沸騰する鍋など、ブクブクと沸き立つ泡を表現する方法を模索していた時、たまたま海外在住のミニチュアフード作家さんと知り合いました。泡を作っておられる作家さんは少ないので、『泡ってどうやって作るんだろうね?』という話題からお互いにいろんなことを試しては報告し合ったりして、連絡を取るうちに親しくなって。会ったこともない方と友達になれたことがうれしかったですね。

その時に自分なりのアイデアで泡を作ったのが『アジフライ作り中』。作品を通じて人との繋がりも感じられたので、この作品は思い入れ深いです」

鍋の油のブクブク感にこだわった、渾身のミニチュアフード


「これからは物語のあるジオラマ作品を作りたい」


harukaさんの作品は、どれもオリジナリティあふれる作品ばかり。その発想は一体どこから来るのか。「季節のものや自分が今ハマっているもの、リクエストをいただいたりしたものに空中の要素をプラスして作っています」と、アイデアの根源はリアルな今を切り取ったものだと言う。

ヒラメをさばく瞬間を表現することで、本物感が倍増!


作品は基本的に販売はしていないが、依頼された場合にのみ販売するという。「『アップされるのを毎週楽しみにしています』と言われると心に沁みますね。『あなたのために作ります!』と叫びたくなっちゃいます(笑)」

香ばしさが伝わる、ポップコーンが焼き上がった瞬間も。皿からこぼれていて芸が細かい


「今後は、物でいっぱいのごちゃごちゃした部屋のなかなど、物語を感じられるような景色を作り出したいです。そんなミニチュアのジオラマのような物をいつか作れたら良いなぁと思っています」と意気込む。

harukaさんが作るミニチュアフードは、見ているだけで音や香りなどが感じられるような、心ときめくものばかり。今後はジオラマ作品にも期待!

取材・文=左近智子(glass)

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