【後編】いち民間企業が立ち上がる、話題のロボットヒーロー物語「ブルバスター」。舞台はなんと、北九州市!?
東京ウォーカー(全国版)

経費や残業代、労働基準法など現実社会のさまざまな問題も随所に盛り込みながら、ストーリーが展開するロボットヒーロー物語「ブルバスター」。ストーリーの内容、登場人物など詳細は
前編の記事
で触れているので、チェックしてみよう。
公式サイトは
こちら
街そのものがキャラクターになる!北九州市という街がもつポテンシャル

ロボットを題材としたヒーローものとしては、今まで触れられることがなかった職場環境や働き方をはじめ、いわゆる普通の会社員が戦うといったユニークな視点で描かれており、その点こそが「ブルバスター」の真の魅力。原作を手がけた中尾浩之さんは、「NHKの歴史エンターテイメント番組『タイムスクープハンター』でもそうだったように、どんな題材にしても、人間がその場面でどう感じるのか、そして、どう動くのかといった点を大切にしています。『ブルバスター』でも、その部分は強く意識しましたし、等身大の主人公たちの再生と自立も重要なテーマの一つです」と話す。
その言葉通り、主人公の青年の若さゆえの軽はずみな言動や、それに対する後悔、そして再び立ち上がる姿などが細かに描写され、結果読み手に親近感を与え、物語にグッと引き込んでくれる。

そんな人間味にもあふれる「ブルバスター」の世界観を作り込んでいくのに、「舞台となる街も重要と考えました」と中尾さん。
「成長していく主人公たちと街がシンクロし、街そのものがキャラクターになるような物語」と表現し、そのモデルに選んだのが北九州市だった。
「シナリオハンティングで訪れた北九州市をひと目見て、「『ブルバスター』の舞台はココしかない!と思ったほどです。北九州市の街が持つ、“ものづくりの精神”や“ノスタルジックな雰囲気”にとても引かれましたね」と中尾さんは説明する。

「ブルバスター」の世界観にピタリとハマった、人々の歴史や文化が息づく街、北九州市
実は「ブルバスター」のシナリオハンティングで、初めて北九州市を訪れたという中尾さん。「福岡(博多)に来ることは何度かあったのですが、北九州市に足を運ぶ機会が今までなくて…。最初は純粋に『ブルバスター』のシナリオハンティングが目的でしたが、小倉の旦過市場や飲み屋街、門司港、湾岸沿いの工場地帯など市内を巡ってみて、個人的に、“おもしろい!最高!”の連続でしたね。もちろん、『ブルバスター』の世界観にもピタリとハマったので、原作を書き進める際も、イメージが湧きやすかったですし、細かな部分まで“キャラクター”としての街を表現することができたと思っています」と教えてくれた。

さらに、中尾さんはこうも続ける。「私が暮らす東京もそうですが、現在、全国的に再開発がどんどん進んでいます。住みやすくなるという観点では、街が新しくなっていくのはいいことなのですが、一方でその街が歩んできた歴史や物語が消えてしまうのは悲しいという思いもあります。そのことを考えると、北九州市にはそこに暮らす人たちの歴史や文化、生活感が今も残っており、街としてのキャラクターがしっかり形成されている。それはとてもすばらしいことだと思います」。

実際、北九州市に滞在中、昔ながらの雰囲気を今に残す大衆酒場や喫茶店、旦過市場などに引かれ、何度も足を運んだそうで、「北九州市を訪れる度に、この街が好きになった」と中尾さん。
さらに、「2019年3月にCOMPASS小倉に『波止工業 小倉駅前出張所』も開設したし、小倉で働くのもありかな、って本当に思いました。実際、小倉の賃貸物件の情報も検索したほど」と笑う。

「ブルバスター」を長く愛され続ける作品にしていきたいと語る中尾さん。アニメや実写での映像化も目指すプロジェクトだけに、中尾さんは「実写化が実現したら、ぜひ北九州市でロケをしたいですね」と意気込む。
この記事の画像一覧(全7枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国1300カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介